オンキヨー、自己破産を申請

株式上場をやめた時点で覚悟はしていたが遂にこの日が来た。ウイキペディアの「かつて日本に存在した音響機器メーカー」という言葉が痛々しく響く。

https://news.yahoo.co.jp/articles/242b90ec0e5d89d45b2b6677b7fd1322af528f11

 

前にも書いたが私は人一倍「れば、たら」を考えてしまう人間だ。もしオンキョーに入っていたらどんな人生を歩んでいただろう。

 

先ずはサラリーマンとして。勿論99%平凡な勤め人で終えたであろうが昔から鶏頭牛尾という。松下電器でやらかしたような諍いを起こさなければ、という条件付きだが、思わぬ立身出世を遂げていたかも知れない。そうすれば今頃会社はまだ健全経営を続けていたかも知れない、は言い過ぎか。或いは山一證券の社長のように「社員は悪くありませんから!」と頭を下げていたか。どちらかと言えばこちらの可能性の方が高いように思う。

 

次にプライベート。オンキョーは当時のオーディオファンなら知らない人のいない有名会社だったが、やはり松下電器との知名度の差は比べ物にならない。特に和歌山で松下幸之助といえば教科書の副読本にも出てくるほどの立志伝の人で県民にとって圧倒的なカリスマ的存在。私が20回以上ものお見合いの機会に恵まれたのは勿論お世話をしてくれる人がいればこそだが、いたとしても肝心の相手に会いたくないと言われればそれまで。

 

私の(特に異性への)アピールポイントなどたかが知れている。そういう点でどれだけ松下のネームバリューに助けられたことか。勿論今の妻とも結婚出来ていたかどうか分からない。そうなると子供も孫もみな別人ということになる。そんなの、絶対に嫌だ。

 

えっ?そもそも結婚出来ていないだろう?そうかも知れない。

 

でも、そのことが不幸か幸福かは分からない。「結婚は人生の墓場」という言葉もあるし。