こんな政治家が現れて欲しい

3月から無料で見られる放送が3局も増え、嬉しい悲鳴を上げている。アタック25の復活も嬉しいがそれと共に毎週見ているのが下記番組の火曜日(のりおよしおさん)だ。

https://bsy.co.jp/programs/cheekys_cast1/

 

漫才ブームの頃に初めておふたりを知ってから私の一番好きな芸人が西川のりおさんだ。その頃は凄まじいギャグの破壊力と常人には思いも着かない支離滅裂な発想に圧倒された。例えばこんな話を覚えている。

アメリカが日本を嫌いな訳が無いやん。こないだオリビア・ニュートン・ジョンが素麺食っとったもん。」

全く訳が分からないがその説得力たるや、有無を言わせないものがあった。

 

そんなのりおさんだが、本当は真面目で思慮深い方だと思う。その思いやりが強すぎるのと照れ隠しで時に乱暴なもの言いになってしまうのだ。先日の放送では日本の少子化についてこんなことを言っていた。

 

「子供ができたら生活レベルを落とさなくてはいけないので産みたくないという意見が多いが、その代わり子供という何者にも代えがたい宝物ができるやないか!」

 

「昔に比べたら日本の生活レベルは格段に上がっている。昔は寿司なんか滅多に食べられなかったし、家に風呂が無いのも当たり前だった。」

 

後者の意見は少し言いにくいかも知れないが前者の意見は全くその通りだと思う。政治家や知識人の討論ではいつも収入が少ないから結婚できない、子供を産めない、で議論がストップしてしまうが何かを得たらその分他のことで出費を抑えなければならないのは当然ではないか。車を買ってもそう。家を買ってもそう。

 

生活レベルを落としたくないから子供は産まない、それで国の財政が厳しくなっても知ったことではない、けれど万が一怪我や病気で働けなくなったら税金で面倒見て欲しい、は余りに勝手ではないか。

 

松下電器で「バイナショナル」(自社製品を買おう)運動が叫ばれた時(その頃社内では「家のテレビはシャープだ。」とか「ビデオはソニーが一番いい。」などの会話が当たり前に交わされていた。)当時の谷井社長はこうおっしゃった。

 

「貰った給料でどこの製品を買おうと勝手だ、は一見その通りです。でもその給料の出どころは松下の商品を買ってくださったお客様から頂いているということを忘れないで下さい。」

 

国民と国の関係も同じではないか。