アヒル取り競争は“伝統行事”か“動物虐待”か

結婚した頃たまたま妻の父とボーナスの支給日の話になり(ボーナスの額ではない)、今まで遅配など1回もないと話したところ「さすが大企業は違うなあ。」と感心されたことがある。妻の父の勤め先もそこそこの有名企業、それでも遅配はあったらしい。これがもっと昔の、しかもワンマン企業だと更に酷かっただろうということは容易に想像がつく。

 

日本のプロレスの父、力道山も給料の支払いに関しては結構ルーズだったらしく遅配があると団体で押し掛けて来た社員たちに強く迫られるような場面も珍しくなかったらしい。だが、そんな時の力道山は極めて強気、絶対譲らなかった。そんな力道山だが相手がひとりで、お金がないと困るということを切々と訴えられると態度急変、「泣かせやがってこの野郎。」と言いながらボケットマネーから何枚か渡していたという。(いかん、また涙が。)

 

沖縄のアヒル取り競争は伝統か虐待か。

https://news.yahoo.co.jp/articles/23141d777ff7787ebb6b866fc01f68ed3697f00e

 

そんなもの伝統に決まってるやないか!偽善愛護団体は黙ってろ!いつもの私なら間違いなくそう言う。しかし悪い事に私がこのニュースを知ったのはテレビ、即ち映像で見てしまったのだ。見てしまうともう駄目だ。アヒルが大の男に、それも力一杯首を掴まれたら命に関わる。頼むから止めてくれ。それはあたかもひとりでやって来た者に給料の支払いを哀願された力道山の心境に近い。

 

虐待と言えばスペインの闘牛もアメリカのロデオも日本の鵜飼も全部虐待。鵜飼なんかせっかく取った魚を飲み込まないように喉元を縛られ、しかも挙げ句に全部召し上げられるのだからな。これを虐待と言わずして何と言う。更に言えば動物園も家でペットを飼うことも虐待。勿論肉食なんてもっての外。

 

オウム真理教強制捜査の時、捜査隊がカナリアを手に持って入って行ったのは記憶に新しい。毒ガス検知の為らしいが、あれは虐待ではないのか。欧米ではイルカに爆弾を背負わせて敵地に仕向ける訓練をしているらしいがあれだけ日本の捕鯨に難癖をつけるくせにこれには何も言わないのか。

 

どうせなら動物愛護団体もこんな巨悪にもっと立ち向かえよ。

 

それで、沖縄のアヒルは?

 

しばし態度保留ということで・・・。