焼肉「麗門」

九州北部地方をまたも豪雨が襲った。ここ数年毎年ではないか。つい先日紀美野町の被災現場を見てきただけにこれからの、まして、この猛暑の元でのご苦労を思うと言葉が出ない。

 

大津市焼肉店「麗門」閉店。

https://otsu.goguynet.jp/2021/08/31/reimon-heiten/

 

チャップリンは1932年の来日時、危うく五一五事件に巻き込まれて暗殺されるところだった。普通なら日本を嫌いになってもおかしくない所、自伝には全体的には大変楽しい旅行だったと書いている。歌舞伎などの芸能、自然を愛する日本人の感性に共感する部分が多かったからだ。

 

20年に及ぶ私の滋賀県生活も勤務先、特に上司や人事とは何かとトラブル続きだったが、全体的には楽しい日々だったとして思い出すことが出来るのは良き同僚、良き飲み仲間に恵まれたからに他ならない。いや、仲間と呼ぶのはおこがましい、皆私より10歳前後年長。それでも彼らは全く同等に付き合ってくれた。(その分支払いもいつも割り勘だったが。)そんな彼らもそろそろ後期高齢者、皆元気なうちにまた集って飲みたい、前からやりたい、やりたいと思っていながらコロナもあり出来ていなかった。

 

飲み会に使った店はそれこそ多種多様、王将で安く済ませることもあれば、少し贅沢をしたい時、特別な時に行ったのがこの焼肉「麗門」だった。会社からは少し離れているし、勘定も高め。だから回数はそんなに行っていない。でも、行けばいつも支払った額以上の満足感を与えてくれた。もし、皆で集まる機会があれば絶対麗門、と思っていただけに閉店のニュースは残念でならない。

 

でも心配は無用だ。たまにテレビで見るが滋賀県の発展ぶりは凄まじい。大津や草津の駅前にはよりどりみどりの居酒屋が軒を連ねていることだろう。

 

猛暑が過ぎて秋になれば今年こそ必ず20年ぶりの飲み会を催そう。