老化とは

一時、セミナーなどのネタ振りによく聞かされた話に「サザエさんに出て来る波平さんはいくつだと思いますか?70歳くらいと思いますよね。実は54歳なんですよ。」がある。(因みにフネさんは51歳。)

 

冷静に考えればサラリーマンの定年が50歳か55歳の時代。現役サラリーマンの波平さんが70歳の筈がないのだが。出世して役員になっていたら電車通勤などしないだろうし。

 

私も還暦を過ぎ、当然のことながら10年前、20年前の身心ではなくなってきた。特に衰えを感じるのは幸か不幸か身体より頭で、ものの名前が出て来ないのはもとより、先日久し振りに大阪に行った時は地下鉄の自動改札に南海電車のキップを入れてしまい、急にゲートが閉まったのには心底びっくりした。どうしてくれる南海電鉄

 

それさておき、私が経験し、考える老化とはこんな風だ。

1.ある日突然、膝や腰に違和感(痛み)を感じる。100点だった調子が50点位に急激に低下する。

 

2.50点ではさすがに生活に支障が生じるので病院に行き、リハビリに励む。

 

3.その結果80-90点位に回復し、生活に支障はなくなる。しかし、けして元の100点には戻らない。

 

この1〜3を繰り返し、気付けば100が80、80が60と低下していく。これが私の考える老化の実態だ。

 

大阪に行った時の常であるが滞在している数時間は店内で本やCDを物色している時以外は食事も抜きで歩き回っている。この前もスマホの健康アプリを見ると15000歩以上歩いた。この位は大阪に行った時の常であるが、その夜の疲れようと言ったらそれまでに経験したことのないもので、全身が鉛のようとはこのこのかと実感した。前に大阪に行ったほんの数カ月前には味わったことのないものだった。

 

もっとも年を取れば日を置いて疲れが出るというから、その日の内に疲れが出た分、まだ若いのかも知れない。そういうことにしておこう。