気分は複雑

水泳の池江璃花子選手が復帰後の初レースで好成績を挙げたらしい。

 

強い者が勝つのがこの世の常であるから仕方ないことなのかも知れないが、私が現役の水泳選手またはその親だったらきっとこう思うに違いない。

「要らんことしてくれるなよ。」

 

詳しい数は覚えていないので例だが、ハンマー投げの室伏選手が日本選手権で10回優勝した内の9回は同じ選手が2位だと言う。つまり、室伏選手がいなければこの選手が優勝出来たことになる。

 

今、自民党の国会議員の橋本聖子さんは知っての通り元スピードスケートの選手で何回もオリンピックに出ている。その橋本聖子さんがある時、競輪で夏のオリンピックを目指すと言い出し、実際出場の権利を得てしまった。勿論本人の死にものぐるいの努力はあったのだろうが、その為に出れなくなった人がいる訳で、その方のことを思うと何ともやり切れない気分になったものだ。

 

私はスポーツマンではない。それどころか堂々とスポーツ嫌いを自称しているので、実際彼らがどんな風に考えているのか想像するしかない。キツイかも知れないが本当の正直な気持ちを言えば、室伏さんにせよ、橋本さんにせよ世界で敵無しという位(体操の内村航平選手並みに)圧倒的に強かったら素直に喝采出来るだろう。室伏選手は金メダルは取ったが一回きりだし、それも一位の選手の薬物違反による繰り上げという余り後味の良いものではなかったし、橋本選手に至ってはあれだけ出場しながら銅メダル1個ではなかったか。

 

池江璃花子選手にはこんなひねくれ親父を黙らせるに足る程の強さを2024年に見せて欲しい。