焼きそば

ホリエモンこと堀江貴文さんが痩せたかったら女性はスイーツ、男性は酒を断つのが一番とどこかで書いていた。女性は知らないが、男性に関しては70-80%正しいと思う。例外は本当の酒好きで彼らはアテ(つまみ)なしでただひたすら飲む。私も何人か知っているがギスギスに痩せた人ばかりだった。

 

私含め多くの酒好きはつまみがなければ飲めない人で、逆に酒を飲むことでより食欲が増すという悪循環。これでは太らない方がどうかしてる。

 

じゃあ、酒に合わない料理を食べればいいではないかと言われそうだが、これが本当に思い浮かばない。強いて言えばカレーライスくらい。同じご飯類でも炒飯や丼ものは悲しい位に酒に合う。カレーライスであまり酒を飲みたくならないのは水の方をより強く求めるからだろう。

 

では麺類はどうか。これもウィキペディアには載っていない事柄だが、ザ・パンザで一番落語に注力していた林家小染さん、36歳で交通事故死したがその直前に立ち食いうどん店で一杯やっていて道に出たところを車に轢かれたとニュースが報じていたことを覚えている。その他はさすがにそうめんやざる蕎麦のみでは酒のアテにはなりにくいが天ぷらや玉子焼きが付けば、これはもう立派なおつまみ。かなり前から私の「最後の晩餐」は天ざる蕎麦と日本酒と決めている。揚げたてアツアツの天ぷらをキリッと冷えた冷酒で食し、ざる蕎麦をシメに頂く。もし、将来酒を禁じられるような日が来れば最後の夕食はこれで決まりだ。その前に亡くなっているだろうが。

 

さて、首題の焼きそば。これはもう、立派な酒の肴だ。ビール、チューハイなど冷たいお酒だけではなく日本酒や焼酎などとも相性バッチリだ。

 

焼きそばと言えば今はスーパーでよく見かける3食100円位で売っている生麺タイプのものが一番お手軽で値段も安い。勿論、人によってはUFOに代表されるカップ焼きそばを専ら食す方も居よう。

 

しかし、私達の世代が焼きそばと言って思い出すのはインスタントラーメン風の乾麺のもの。よく5食¥298とかで売られている例のものだ。代表は日清焼きそば。液体と粉末のダブルソースなんて時代もあった。今の若い人は何でもかんでも現在のものの方が良くなっていると思っているかも知れないが必ずしもそうではない。このダブルソースなど味は日清史上最高だったと確信しているがコストが合わなかったのだろう。知らない間に姿を消した。同じことはビールにも言え、スーパードライと同時期に出たスーパーイーストという商品、味はドライなんかと比べ物にならなかった。もし、今でも売られていたら発泡酒や新ジャンルに乗り替えていなかったかも知れない。

 

話が逸れた。子供の頃、毎週土曜日半ドンの授業を終え、昼から遊びに出掛ける前に腹に掻き込む昼飯に焼きそばを食べていた者は多い筈だ。何故かラーメン派は少なかった。焼きそばの方がご飯のおかずになったからだろう。糖質をおかずに糖質を食べるとんでもないメニューだが小その頃の学生にメタボは無関係だった。先に述べた生麺タイプの焼きそばは多分この頃まだなかったように思う。

 

この乾麺焼きそば、作った方はお分かりと思うが結構難しい。うまくほぐれなかったり、フライパンに焦げ付いたり。野菜や肉を別に炒めて取り出しておくのも手間だった。

 

という訳でしばらく食べていなかった乾麺焼きそばだが、ここの処の巣ごもり需要で再ブームが来ているというニュースを聞き、久し振りに食べて見たのが数ヶ月前。有名メーカーは高いので5食150円位で買えるプライベートブランドのもの。これが旨いのである。記憶にある有名メーカーのものに何ら劣らない。量は少なめだが今の私にはそれも望ましい。何やり感心したのは昔の有名メーカー品より麺がほぐれやすく、また焦げ付きにくくなっていること。

 

そして、これはカップ焼きそばからヒントを得たものだが野菜や肉も別に炒めなくても、麺をほぐすタイミングで入れておけば丁度よく火が通る。

 

という訳で最近は週に一回は焼きそばを食べている。誰が興味あるねん。