先憂後楽

折角の緊急事態宣言も若者の、特に東京の若者には届いていないようで、前回の宣言時より格段に人通りが増えているという。街頭インタビューで「外出自粛であって、外出禁止でないから。」と堂々と答えている者までいた。こんな奴から感染すればいいのに、と悪態をついても自分達は万一感染しても症状が軽いと知っているので効果なし。

 

政府やマスコミも毎日毎日XXの一つ覚えのように人数を垂れ流すだけでなく、もっと効果的なメッセージを考えて欲しい。つい最近でもミキのお兄ちゃんなど「マジで死を覚悟した。」と言っているように若い人でも大変に苦しむようだし。こんなニュースをもっと積極的に報道するのも一考だ。

 

80歳を過ぎた父親に時々言われたのが「酒をあまり飲み過ぎるなよ。自分の友達で酒好きだった奴は皆もう亡くなってる。」ということだった。

 

翻って私はどうか。昨年一年間で全く飲まなかった日はあっただろうか。殆んど思い浮かばない。片手で充分足りるだろう。若い時はしばしば痛飲し、二日酔い、三日酔いになることがあったので飲まない日はもっとあった。どちらの方が身体に良いのだろう。どちらも良くないのは分かっているが。

 

義父は私以上の酒好きでビールから始まって日本酒、焼酎何でもござれのうわばみであったが晩年ガンを患ってから、めっきり酒量が減り、80歳まであと半年余りの時期で世を去った。父親の警句が当たっているのが空恐ろしい。

 

さて私の孫は今のところ何れも男。本音で言えば女の子も欲しいが、男の子とは将来酒を汲み交わせるという楽しみがある。婿たちは何れも付き合い程度くらいにしか飲まないので二人には是非うわばみになってもらいたい。この二人が3歳とゼロ歳なのでちゃんと法律を守って酒を飲むにはあと20年ばかりの年月が必要だ。

 

その時まで元気でいたいが、その頃私は80歳前後。今のままの生活で大丈夫だろうか。ここは先憂後楽を取って今日から酒量を控えるべきか。

 

今晩酒でも飲みながら考えよう。