大岡裁き - sadajishohei’s blog

大岡裁きと言えば一般にこの筋立てで知られる。

しかし、この話には実の母なればこそ子供と心中覚悟で最後まで手を離さなかった、そちらを母親と認めたという全く逆の説もある。どちらがいい、悪いの問題ではない。

私には3人の子供がいるが将来もし私が医師からきつく禁酒を命じられたにも関わらず「死んでもいいから飲みたい」とごねたら三人三様の対応があると思う。

長女は「ダメなものはダメ」と絶対飲ませてくれないタイプ、次女は「一口だけなら」と飲ませてくれるタイプ、長男はただただオロオロするタイプ。

これも誰が良い悪いの問題ではない。私の子供に関しても現時点での私の想像であっていざその時になればどんな行動を取るか多分本人にすら分からない。

今朝たまたま点けたテレビで「身体の動く限り働きたい」、「70歳位まで働きたい」が合わせて80%以上と報じていた。よく聞く数字だ。しかし、これとて本音でそう思っているのだろうか。少なくとも私の周りにはそんな意向の人は皆無だ。

ハイジャックされた経験のある人に犯人はどんな人間だったが聞くと「そんなに悪い人に見えなかった」という意見が大半を占めるという。自分にとって都合の悪いように考えたくないという心理が働いた結果らしい。

70歳まで働きたいというのも同様、本当に仕事が好きでそう思っている人はごく僅かで、生活の為に働かざるを得ないのを無理矢理「自分は働きたいのだ」と言い聞かせているのではなかろうか。

私は勉強も仕事もどちらも嫌いだった。誰の言葉か忘れたが「仕事が面白くないから給料を貰えるのだ。もし仕事が面白かったらこちらが給料を払わなければならない。」という意見に全面的に賛成だ。

なのに日本では勉強が好きと言ったら「ガリ勉」などと気持ち悪がられるのに仕事が嫌いと言いにくい雰囲気があるのは何故だろう。給料を貰うからという理屈もあろうがどちらも憲法で定められた国民の義務であることに違いはない。

オリンピックを中止すべき、延期すべき合わせるとやはり、80%を超えるという。こちらは信じていいのではないか。