年末の課題片付く

日本のプロレスの父、力道山のエピソード。ある日ガソリンを給油(勿論運転手付きの超高級外車)して釣りを受け取った力道山、顔色を変えて「すぐ発進しろ!」

 

道に出てから一体何があったんですかと運転手が尋ねると力道山、答えていわく「あの店員、釣りを間違えてやがったので、バレない内に出たかった。」

 

漫才師の西川のりおさんもこんな事を話していた。新幹線のホームで週刊誌を買って乗り込むと自分の指定席に同じ週刊誌が読み捨てられていた。そこへマネージャーが「師匠、やってしまいましたね!」

 

「100円安いものを買う為に200円の交通費を使う。」女性の金銭感覚のおかしさを風刺した言葉だが我々男性とて上記のようなエピソードに覚えのない者はいないだろう。

 

さて、年末の課題とは来年の正月に食べる餅のこと。今の在庫は数個。どう考えても足らない。餅など一昔前なら田舎の親戚からいくらでももらえたのだが最近はどこの家も餅をつかなくなった。

 

何軒かのスーパーで下調べすると市販の餅は1キロの物と、400グラムの物があることが分かった。1キロは余りそうだが400グラムはどう考えても割高。1キロにする。関西なので丸餅にしたい。

 

この条件に当てはまる、しかもなるべく安い餅を捜して一体何軒の店を廻ったことか。安いだけなら業務スーパーに断然安い物があったが角餅でしかも個包装ではない。ドン・キホーテの情熱価格商品は個包装で他店より安いが角餅。

 

店によっては今だけ100グラム増量という物も売られている。1キロ598円と1.1キロ698円一体どちらが得なのか益々訳が分からない。

 

解決はある日突然訪れた。偶々ドラッグストアに用があったので立ち寄ったスーパー。全般的に高いのでそこで買い物することは年に1回あるかないか。そこにあつたのである!丸餅、個包装、1キロ、我々の希望を全て満たして498円。

 

「流した汗は裏切らない」。以前否定した言葉はやはり嘘ではなかった事を思い知った。これでようやく年が越せる。

 

我が子供達よ、聞いているか。親はここまで始末してお前らを育て上げたのだ。

 

1年後また同じ事をしていそうな気がする。