ケチなのか浪費家なのか

一体、私はケチなのか浪費家なのか。スーパーの野菜の値段が数十円、いや、十円違うだけでしばらく不眠になるほど落ち込むのに高価なものになると驚くほど大胆だ。今、自宅には妻が通勤に使っているもの、もうすぐ娘に譲る予定のもの、専ら私が乗るミニバン、そして白浜に住む息子に譲ったものと私名義の車が4台あるが何れも買おうと思い立ってから実際買うまでに1ヶ月もかかっていない。更に言えば4台とも前の車が壊れた等、必要に迫られての購入ではない。購入の間隔も友人に比べると短い。友人は何れも10年以上乗っているのに私の買い替え(買い増し)は平均するの7年。駄目押しで決定的な事を言うと「私は車が趣味ではない」。

 

自身の過去を振り返ると自分はむしろ趣味の出費に慎重だ。コロナになってここ2年ほどはご無沙汰だがそれまでは月1回ほど大阪に行っていた。目的は古書店、中古CD店、そして日本橋(オーディオ)。

 

中古だから高いと言っても千数百円、そんな金額の買い物の決心が付かず帰って来てから大反省、子供に電車代を出すから大阪に行ってくれと頼んで呆れられたのは一回や二回ではない。

 

そんな私がこの度またテレビを買ってしまった。勿論故障や不具合ではない。今回も漠然と欲しいなあ、と思って1週間も経っていない。機種名は秘するが画面の綺麗さ、音の良さに感動している。

 

作曲家のブラームスが世界で初めての録音レコードを聞いて「もし目の見えない人が聞いたらここに歌い手がいると思うだろう。」と言ったというが、我々も19-20インチのブラウン管テレビからいきなりこんな大画面テレビを見れば「もう映画館は不要。」きっとそう思ったことだろう。私はラ王が出た時ももうラーメン屋は不要と思った。

 

話が脱線しそうなのでここまで。