吉永小百合さま 来和

野生のライオンの顔のまわりに無数のハエが飛んでいる映像をよく見る。さすがの百獣の王も目の前のハエには為すすべなしの模様。

 

台風一過、ようやく暑さもピークを過ぎたかと思うと今度はハエが舞い始めた。が、心無しか昔のハエに比べると元気がない。アフリカの暑さには平気なハエも日本の暑さには付いて行けないのか。以前は五月蝿い(うるさい)だけの存在だったハエもそう思うと何だか愛おしく思えてくる。

 

 

仕事の面ではこれといった成果も貢献も出来なかった私の会社員人生だが職場の宴会は楽しかった。特に一番長く居た海外部門は赴任する人の一時的な在籍を引き受けていた関係もありその方達の歓送会も含めると毎月のように宴席の場が設けられた。

 

宴会での私は職場での大人しさから一変(笑)、人一倍呑み、人一倍はしゃいだ。そして宴席が盛り上がってくるとどこからともなく声が掛かる。

「○ちゃん(私)、近畿のおまけ行け!」

 

「近畿のおまけ」とは和歌山のローカルバンド一発逆転が1986年に発表した曲のタイトルで、その自虐ネタ満載の歌詞に一部の頭の固い大人からの批判はあったものの、他の多くの人からは圧倒的な支持を集めた。だって本当のことだもん。

 

勿論私もそのひとり。レコードを買い、繰り返し聞く内にいつしか歌詞は頭に入っていた。ここでは歌詞全文の紹介は省くが、皆から特に受けた歌詞は

「田舎じゃない、田舎じゃない、三波春夫も来たんだぜい!」の部分。ここに国民的歌手、三波春夫大先生を持って来た一発逆転のセンスには脱帽するしかない。

 

吉永小百合さん映画の先行上映で来和。

https://www.sankei.com/article/20230823-I2YSG66CAFLKJJAMIIARBZOW2I/

 

えーっ、小百合様が来られていた?お御足は汚れなかっただろうか。何か汚いものを見て網膜を汚していないだろうか。私はけしてサユリストではない(第一年齢が合わない)し、彼女の映画も殆ど見ていない(学校の映画鑑賞会で見た「キューポラのある街」くらいではなかろうか)。

 

何回も書いているように私は秋ひとみさんの大ファンだった。好き嫌いで言えば今でも彼女以上のルックスの女性は見たことがない。大阪でのテレビ収録には何回も行ったし、和歌山でのミニコンサートも見に行った。でも秋ひとみさんに対してよくぞ和歌山くんだりまで来てくれました、とか不愉快な思いはなさいませんでしたか?などの感情を抱いたことは一度もない。この違いは一体何なのだろう?

 

今また会社員時代に返って宴会があればまた「近畿のおまけ」を歌いたい。今度は歌詞を「吉永小百合も来たんだぜい!」に変えて。