新知事誕生

「好きの反対は無関心」。誰が言い出した言葉か知らないが全くその通りだと思う。そういう意味では私などまだまだ甘いのかも知れない。ザッカーが負けたことが愉快で仕方ないのだ。本当に嫌いなら勝とうが負けようが何とも思わない筈。まあ、まだ、でも油断はならない。スペイン戦が残っている。

 

 

昨日は県知事選だった。投票締切が8時で、同時刻から始まる報道特別番組をつけると同時に岸本氏当選確実のテロップが流れた。予想していたとはこのタイミングはあまりに他の2候補者に失礼だろ。

 

岸本氏は和歌山初の国会議員出身の知事。前職が何であったかは本来関係ないが全国のやり手首長は明石市の泉市長はじめ国会議員出身の方が多い。いやが上にも期待は高まる。

 

昔、あるお年寄りが言っていた。「大橋さんの頃は良かったんやけどなあ。」

大橋さんとは1975年任期途中に病気で亡くなった大橋正雄知事のこと。

 

その頃の和歌山はどんなだったか。手っ取り早く分かる数字として1970年の人口を調べると和歌山1042千人に対し奈良930千人、滋賀898千人。和歌山が一番多い。それが50年後の2020年、奈良1298千人、滋賀1401千人に対し和歌山は何と898千人!もし、これが会社の売り上げならとっくに社長の首は飛んでいるだろう。

「全国的にも減っている」

「幹線道路がないから仕方ない」

何を言っても負け犬の遠吠えだ。

 

私が滋賀県で勤務しているとき宴会でよく歌って大いに受けた「近畿のおまけ」

https://winds-wakayama.com/songs/ep02_01.html

 

この曲が作られたのは1986年、上記に挙げた人口増減の中間期だがこんな歌詞がある。

「奈良や滋賀には張り合ってるつもりさ」

 

そう、この頃は京阪神には負けるとしても奈良や滋賀には負けてないぞ!という気概があったし、何よりもこんな自虐ソングを作れるだけの明るさがあった。今、2020年の人口を見て張り合ってるなんて言えるだろうか。

 

新知事には先ずは何を置いても県に勢いと明るさを取り戻して欲しい。利益は後からでいい。先ず売り上げを伸ばして欲しい。「あのじゅう」が過去の繁栄を懐かしむ言葉であっては困るのだ。