これでいいのだ

ビートルズの曲で一番何が好き?」こんな質問に赤盤にも青盤にも入っていない曲を答える奴がいる。勿論、本人が本当にその曲が一番好きなのなら何も言う事はないのだが何か如何にも通ぶっているようでどうにも虫が好かない。

 

今日はチャップリンの生誕日。ではお前はチャップリンの作品で一番何が好きか?と聞かれたら「巴里の女性」と答える。何だ、お前も同じ穴のムジナじゃないか!と言われたら返す言葉もないが、簡単に好きなどという言葉を使うのが憚られる程の傑作。チャップリンが単なる喜劇王から天才と呼ばれるきっかけになった作品とも評されている。私もこんな傑作を僅か30歳そこそこで作らざるを得なかった才能には心底驚いた。是非多くの人に見てもらいたいのだが何故かこの作品だけテレビで放映されない。

 

レンタルDVDにはあるようなので借りて頂くかセルDVDを、いや十分に買うに値する作品であることは私が保証する。英語の字幕が分かる方はYouTubeで見られる。そんなに難しい英語はないので是非トライしてほしい。

https://youtube.com/watch?v=g2GRL1beQpw&si=GGPiuOM_LstbJr4O

 

あらすじを書くような野暮はしないが2点だけ。この作品にはチャップリンは登場しないこととコメディではなく悲劇(人間劇)だということだけはお伝えしておく。

 

 

毎朝メールで届く今日の運勢。今日は何と100点満点だった。この歳で今更恋愛運でもあるまいし、今の私にとって幸運とはスーパーで特売品、割引品に出会うことに他ならない。大いなる「希望と勇気とサムマネー」を持って(あれっ、これってチャップリンの名言だったな?)買い物行脚に出掛けた。

 

結果3店廻って目ぼしい商品には出会えず。占いの嘘つき!でも良いことがあった。財布の小銭が見事に無くなったのだ。私は元々暗算が得意なのと最近は頭の体操も兼ねてレジではなるべく小銭を使い切るようにしているが今日は3店での買い物が終わった時点で何枚かの5円玉、1円玉が残っていた。

 

まあ、仕方ないかと店の外に出ると道端に名刺2枚分くらいの大きさの紙が落ちている。いつもなら無視したかも知れないその紙を拾って見ると何と今出たばかりの店の50円割引券。期限は今日一杯。こりゃ何か買わねばと舞い戻った。1品しか買わなかったので小銭が残ることは分かっていた。が、何とレジの方が聞いてくれた。「ポイントを使われますか?」えっ、そんなのさっきは聞かれなかったぞ。そしてポイントを使い切った残額が何と見事に小銭を使い切る金額だったのだ。

 

小さな幸運がふたつも重なったのだ。これを100点と言わずして何と言う。えっ、そんなことくらいで喜ぶって小さな奴だなあ?それで良いのだ。同メールでは先日マイナス87点なんて日もあった。万一に備えて家に籠ろうかとも思ったが大禍無く過ごすことが出来た。もし本当に皆が思うような100点を望むのなら悲惨なマイナスの100点も覚悟せねばならない。私はそんな勇気、とてもではないが持ち合わせていない。

 

(占いの話、また続く。)