仕方ないけど・・・

よく芸人さんがエゴサーチをすると名前の後に面白くない、とか、あの人は今? などと出てくることを自虐ネタにしている。どんな理屈でスペースの後の言葉が出るのかその理屈はよく知らないが世間がそう見ていることのひとつの表れではあろう。

 

今月の「市報わかやま」に田村由美という人のインタビューが載っている。恥ずかしながら私はを今日の今日まで彼女のことを知らなかった。和歌山市出身の漫画家さんとのこと。早速名前検索すると田村由美 天才、田村由美 すごい などの続き言葉がずらりと列挙される。

https://kiramekiblog.com/200307/

 

似たようなページは数限りなく見つかる。余程素晴らしい作品を描く人なのだろう。詳しいプロフィールは分からないが年齢も近そうだ。こんな凄い人と同郷なのは理由なく嬉しいものがある。

 

さて、そのインタビューであるが・・・。

子どもの頃よく行ったのは丸正百貨店に宮井平安堂(書店)、遊んだのは岡公園に秋葉山プール。食事の思い出は力餅のうどん。更に加えて今でも醤油と梅干しは和歌山から取り寄せていますとのこと。それはそれは有難うございます。でも、う〜ん。何だかなぁ。

 

和歌山市を離れた人が思い出を聞かれたらおそらく上記と全く同じ回答が返ってくるだろう。もう少し若ければ力餅が井出商店に変わるくらいだろうか。

 

田村由美さんのような才気煥発の女史を以てすら決まりきったことしか言えない(くらいに変わり映えしない)和歌山市という町ってどうよ。もしこれが東京や大阪ならよく行った店、よく遊んだところ100人100様の答えが返ってくるだろう。和歌山市も人口2万や3万の小さな町ではない。腐っても人口35万の県庁所在地都市だ。100通りとは言わないがせめて10〜20通りの返答が返って来る町に何故なれない。

 

更に残念なことに田村由美さんが幼い頃足繁く通った丸正百貨店も宮井平安堂も今はない。進化ところか退化している町、県庁所在地でこんな所、あるたろうか。

 

これから和歌山市で大きくなった人が将来思い出を聞かれたら何と答えるのだろう。思い出の店にドン・キホーテブックオフの名前を挙げるのだろうか。食の思い出は王将?

 

それって全部、全国チェーンのお店なんですけど。