占いについて

もう長く連絡を取ってないが大学時代を通じて一番交流があったのは中学時の同級生、Y君である。彼とは進学した高校が違ったので一度交友が途絶えていたのだがある日電話が架かってきた。聞くと授業に付いて行けないので教えて欲しいという。

「お前、数学得意やったやろ。」

そう言われて悪い気はしない。園部にあった彼の家を訪れて問題集を見て驚いた。全部中学で習ったものばかりなのである・・・。

 

彼の、というより学校の名誉のために校名は秘すが某有名大学の付属高校、彼は勿論そのまま大学に進み、卒業後はあらゆる手段を使って公務員になった。こんなお気楽な人生って許されてもいいのか。

 

彼も私と同じくオーディオにハマっていたが何と言ってもオーディオ機器は高い。気に入らないから、とそう簡単に買い替え出来るものではない。そこで当時我々が頼ったのがオーディオ評論家と呼ばれる人達だ。ただ評論家と言っても様々で同じモデルについて誉める人も居れば、けなす人もいる。そこでY君が考え出したのが志向する音が両極端な二人の評論家が揃って誉めていれば間違いなくそれは名機だという法則。学業に関してはさっぱりの彼だったが彼の考え出したこの法則は後の我々の購買にも大いに役に立った。

 

例えば日頃日産嫌いの自動車評論家が誉める日産車は余程出来がいい、逆に日頃カラヤン好きの音楽評論家がけなすカラヤンは余程出来が悪い、etc。

 

占いなんて何の科学的な根拠はない、と切り捨てるのは簡単だ。

 

 

これでいいのだ

ビートルズの曲で一番何が好き?」こんな質問に赤盤にも青盤にも入っていない曲を答える奴がいる。勿論、本人が本当にその曲が一番好きなのなら何も言う事はないのだが何か如何にも通ぶっているようでどうにも虫が好かない。

 

今日はチャップリンの生誕日。ではお前はチャップリンの作品で一番何が好きか?と聞かれたら「巴里の女性」と答える。何だ、お前も同じ穴のムジナじゃないか!と言われたら返す言葉もないが、簡単に好きなどという言葉を使うのが憚られる程の傑作。チャップリンが単なる喜劇王から天才と呼ばれるきっかけになった作品とも評されている。私もこんな傑作を僅か30歳そこそこで作らざるを得なかった才能には心底驚いた。是非多くの人に見てもらいたいのだが何故かこの作品だけテレビで放映されない。

 

レンタルDVDにはあるようなので借りて頂くかセルDVDを、いや十分に買うに値する作品であることは私が保証する。英語の字幕が分かる方はYouTubeで見られる。そんなに難しい英語はないので是非トライしてほしい。

https://youtube.com/watch?v=g2GRL1beQpw&si=GGPiuOM_LstbJr4O

 

あらすじを書くような野暮はしないが2点だけ。この作品にはチャップリンは登場しないこととコメディではなく悲劇(人間劇)だということだけはお伝えしておく。

 

 

毎朝メールで届く今日の運勢。今日は何と100点満点だった。この歳で今更恋愛運でもあるまいし、今の私にとって幸運とはスーパーで特売品、割引品に出会うことに他ならない。大いなる「希望と勇気とサムマネー」を持って(あれっ、これってチャップリンの名言だったな?)買い物行脚に出掛けた。

 

結果3店廻って目ぼしい商品には出会えず。占いの嘘つき!でも良いことがあった。財布の小銭が見事に無くなったのだ。私は元々暗算が得意なのと最近は頭の体操も兼ねてレジではなるべく小銭を使い切るようにしているが今日は3店での買い物が終わった時点で何枚かの5円玉、1円玉が残っていた。

 

まあ、仕方ないかと店の外に出ると道端に名刺2枚分くらいの大きさの紙が落ちている。いつもなら無視したかも知れないその紙を拾って見ると何と今出たばかりの店の50円割引券。期限は今日一杯。こりゃ何か買わねばと舞い戻った。1品しか買わなかったので小銭が残ることは分かっていた。が、何とレジの方が聞いてくれた。「ポイントを使われますか?」えっ、そんなのさっきは聞かれなかったぞ。そしてポイントを使い切った残額が何と見事に小銭を使い切る金額だったのだ。

 

小さな幸運がふたつも重なったのだ。これを100点と言わずして何と言う。えっ、そんなことくらいで喜ぶって小さな奴だなあ?それで良いのだ。同メールでは先日マイナス87点なんて日もあった。万一に備えて家に籠ろうかとも思ったが大禍無く過ごすことが出来た。もし本当に皆が思うような100点を望むのなら悲惨なマイナスの100点も覚悟せねばならない。私はそんな勇気、とてもではないが持ち合わせていない。

 

(占いの話、また続く。)

 

番外(告白)編

 

滋賀県に住んでいた頃の話。休みの日に浜大津の道をドライブしているとドアミラー越しに後ろの車内が見えた。若いカップルが乗っていた。男の方は女性の肩に手を廻すなど見るからにイチャイチャしている。ようやるわ、と思いながら女性の方を見るとなんと同じ部署のSさんではないか!Sさんとは席も近く、よく話をする仲、というより何故か私の妻のファンになってくれ、3回も拙宅にお招きしたことがある。Sさんに彼氏がいるなんて聞いてないぞ~、って別に私に報告する義務はないのだが。まずいものを見てしまった!

 

道路が2車線になり、信号待ちになった時その車が横に並んだ。私は必死に顔をそらせて気付かれないように頑張った。その後も何分か並走したが何とか気付かれに済みホッとして帰路に就いた。

 

翌日、会社でSさんに聞いた。

「昨日浜大津の方へ行ってなかった?」

「いいえ、行ってないです。」

「おかしいなあ、瓜二つの人を見たんやけどなあ。」

「あっ、それ前も言われたことあります!なんかあの辺りに私にそっくりの人がいるみたいですね。」

彼女の言葉に嘘はないように思えた。

 

人はあまりにもそっくりの人を見るとどうなるか。いや、あの時はそっくりさんではなくその人自身に間違いないと思っていたのだが。

 

人間とは不思議なものでその時の状況やどんな会話をしたかは覚えていないのに相手の顔付きや表情は克明に覚えていることがある。私の場合でもかなり前のブログにも書いたが小学生時代に同級生だった少し肢体の不自由な女の子(子供とは残酷なものでこんな子がいじめの対象になる)のいじめにたった一度だけ加担したことがあり、その時の彼女の「貴方だけは(こんなことはしないと)信じていたのに。」と言わんばかりに向けられた悲しげな視線は未だに忘れることが出来ない。

 

これも前のブログに書いたが高校入学当初、私に思いを寄せてくれた女の子、私の不徳の致すところですっぽかしてしまったのだが、翌日教室に入って彼女の方を見た時に私に向けられた「待っていたのに何故来てくれなかったのか。」という怒りのこもった射すくめられるような鋭い視線は未だに記憶に鮮明だ。今思い返しても私如きが学年でも1、2を争う可愛い子ちゃんだった彼女の目に留まったことが信じられず、あれは夢かまぼろしだったのかと思ったりもするのだがあの視線の鋭さの記憶は薄れることが無いのでやはり本当だったのかと改めて思っている次第である。

 

前置きが長くなった。問題は先日新聞に載ったこの広告である。

f:id:sadajishohei:20240414220651j:image

宝酒造の広告であること以外何も分からない。この女性が誰なのか、女優なのかモデルなのか、それとも一般人か。

 

この写真を見て驚いた。ある女性とうり二つなのだ。似ているなんてものではない。その衝撃は冒頭に書いた同じ部署の女性(に似た人)を見た時を遥かに上回る。

 

その方は私より2歳下なので今は勿論還暦を過ぎた立派なおばあちゃん(失礼)、しかし私が見知った頃の彼女と写真の女性はあまりに似ている。

 

えっ、それって誰のこと?この質問には何があっても答えられそうにない。墓場に持って行くしかなさそうだ。

 

戦慄のシナリオ

勝谷誠彦氏。懐かしい名前だ。彼の講演会に行ったことがある。亡くなって8年になるので10年くらい前になるか。

 

詳細な内容は忘れたが、「今年こそ戦後ずっと守ってきた自衛隊の武力不行使が破られるかも知れない(=尖閣諸島でドンパチが起こる)。」という話をされたことはよく覚えている。

 

子供の頃、産経新聞がまだサンケイ新聞と標記していた頃の一面に「ソ連、北海道侵攻計画」と大きな文字が踊ったこともある。

 

そう、彼ら保守系メディアはずっと前からソ連が攻めてくる、ソ連が崩壊すれば中国が攻めてくると言い続けてきた。そうかと思えば今年こそ中国の経済が破綻し、政権が倒れるともずっと書いてきた。

 

結果どうなったか。ソ連(ロシア)も中国も一度も日本に武力侵攻していないし、中国の政権は益々安泰のように見える。それに比べてつい先日の日米首脳会談を行ったお二人は?敢えて書くまい。

 

だから彼らがどれだけロシアや中国の脅威を唱えても余り恐怖に感じることはなかったし、そんなことは起こらないだろうと高を括っていた。しかし、そうとも言えない事態が今まさに起こりつつある。

https://jp.reuters.com/world/mideast/2XVNTKAJZNKW7KWV5C5DXDGNUY-2024-04-13/

 

渡が知った発端は某オカルト番組。なんでも世界の趨勢は5人のリーダーが決めている。そのシナリオは。

 

①ロシアがウクライナを攻める。

ウクライナの戦火が中東に飛び火する。

③イランがイスラエルを攻める素振りを見せるとイスラエルが先制する。最悪の想定は核兵器を用いる、又は原子力発電所を爆撃。

④直ちにロシアがウクライナに核を撃ち込む。

⑤同時に中国が台湾に侵攻。

⑥瞬く間に第三次世界大戦に突入。早ければ2024年前半にも起こり得る。

というもの。

 

この番組を見たのは②の段階だったが実際の放送はもっと前のことなので彼らのシナリオは今のところ全部的中していることになる。

 

台湾で有事となれば当然日本も無関係ではいられない。つい最近も岸田首相がアメリカで約束してきたばかりだ。中国が軍事的に日本を攻めてくることはなくとも小さなテロや細菌兵器、妨害電波を使って通信網を撹乱するくらいのことはやるかも知れない。それがどれだけ恐ろしいことか!

 

オカルト大好きな私だがこのシナリオだけは当たりませんように。

欧米中心主義から抜け切れない日本

名誉白人」という言葉がある(あった)。例えば厳しい人種差別が残っていた南アフリカやオーストラリアが経済大国だった日本だけは白人並みに扱うという優遇措置。完全なるご都合主義。この言葉を知ったのは私がまだ小学生の頃だったが果たして喜んでいいものか疑問に思ったものだ。

 

https://news.ntv.co.jp/category/politics/d2ef444e5edc4458a461ffc0f975b7c9

岸田首相が「国賓」待遇でアメリカを訪問中だ。ニュースもワイドショーも国賓国賓と大騒ぎだがそんなに嬉しいか。私などひねくれているからか名誉白人同樣な考えに傾いてしまう。

 

昨日のNHK「所さん事件ですよ!」で面白い話を聞いた。他の歌手にカバーされた数が世界一多い曲は一般にビートルズのイエスタディと思われているが(私もそう思っていた。)実は千昌夫さんの「北国の春」ではないかという説があるという。

 

 

 

続けるつもりだったが、とんでもない事態になってきた。岸田首相が国賓待遇のお返しに日米は世界中どこでもグローバルパートナーだと繰り返し強調したことが早速高く付くかも知れない。

 

以下続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新プロジェクトXが心に響かない

ある友人が言った。

ビートルズには数多くのヒット曲があるが、イエスタディが段違いに名曲過ぎて他の似たような曲、ミッシェルやアンド・アイ・ラヴ・ハー、エリナー・リグビーらが皆イエスタディの亜流のように思える。」

なかなか傾聴に値する意見だと思う。

 

20世紀最後の年、2000年に放送が始まったプロジェクトXは素晴らしい番組だった。(個人的にはVHSビデオを取り上げた日本ビクターの回が特に印象深い。最終完成品を見た松下幸之助氏の「ソニーは100点のものを作ったが、あんたらは120点のものを作ったな。」のセリフには泣いた。)

 

その影響は他の局、番組に及び、似たような番組が雨後の筍の如く現れた。今も放送されているテレビ東京カンブリア宮殿ガイアの夜明けなどはプロジェクトXの「亜流」と言って差し支えない。

 

そのプロジェクトXが19年ぶりに新プロジェクトXとして復活した。https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=41806

記念すべき第一回のテーマは東京スカイツリー。勿論見た。だが、何だろう、いまひとつ心に響かない。前番組の東京タワーの回にはあれほど感動したのに。

 

キングコングは何回も映画化されているが1933年の第一作に続く第二作が作られたのは43年も後の1976年だった。そして第一作であれ程大暴れしたキングコングが第二作ではアメリカの空軍機にあっさりと倒されてしまう。それも当たり前、この間の軍事技術、兵器の破壊力の進歩は凄まじいものがあり、もしキングコングが最新の兵器にもへっちゃらだと却って不自然に思えてしまっただろう。

 

東京スカイツリーは東京タワーの2倍近い高さがある。でもこの間の建設機器、技術の進歩はその比ではあるまい。少し前までテレビ電話、まして海外の人との通話など夢のまた夢でしかなかったが今はネット回線を使って一般家庭の誰でも可能になった。東京タワーが建った頃は白黒テレビの普及率がやっと9割近くなった時期、その頃の人が仰ぎ見た東京タワーと現代の人が見る東京スカイツリー、どちらがより驚きの目を持って迎えられたか考えるまでもあるまい。

 

静岡県知事の入庁式での発言。その後のニュースでは省略されることが多いが野菜を売ったり、牛の世話をしたりに続けて彼はこう言っている。「モノを作ったりする人とは違い」。そう、彼の頭ではものを作っている人(製造業)も低知能ということなのだ。

 

野菜や家畜を育てたり、モノを作る、そんな汗水流す仕事より机上でパソコンを操っている仕事の方が上等、つまりそう言いたいのだろう。彼はこの発言について謝罪はするが撤回はしないと言った。本音でそう思っているということだ。

 

この発言、公人たる知事がしかも公の場所で言ったのだから弁護の余地はない。しかし世間一般の風潮も汗をかいて銭を稼ぐより、パソコンひとつで稼ぐ仕事の方により価値を見出していることも背景にあるのではないだろうか。

 

投資で何十億、何百億と稼いだ人は何人もいるだろう。YouTubeで億万長者になった人も沢山いると聞く。現に子供のなりたい職業にユーチューバーがランクインしている。でも彼らをプロジェクトXのサブタイトルである「挑戦者たち」と呼んでいいものか。

 

僅か20年余りで日本人も大きく変わってしまった。

 

 

 

 

ハンセン病 厚生労働省が初の全国意識調査 “偏見や差別は依然深刻” 報告書 | NHK | 医療・健康

https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20240116/se1/00m/020/023000c

 

 

 

 

 


ハンセン病 厚生労働省が初の全国意識調査 “偏見や差別は依然深刻” 報告書 | NHK | 医療・健康