余計な口出しするな

週末に見た横井庄一さんの番組で久しぶりの日本の印象を聞かれるシーンがあった。「発展している」とか「ビルが増えた」と言うのかと思いきや口から出た言葉は「なんか暗くなりましたね。」だった。続けて「空気が汚くなっているのでしようね」。納得。

 

 

今年亡くなったサトウサンペイさんの名作「フジ三太郎」にこんなシーンがあった。社員食堂で卵ご飯を作るのだが他の人はご飯一杯に卵1個使うのだが三太郎は卵を醤油で5倍に薄めて(?)、それで一週間分のおかずを賄うというもの。卵は有料だが醤油は無料だから。実際そんな事をする人が居るか不明だが昔はその位卵は高級品だった。

 

実際卵ご飯は美味しい。家のことでは断じてないが、下手なおかずを出されるくらいなら卵ご飯の方が余程有難い、いや日頃美味しいものを食べていても無性に食べたくなる。日本人とは切っても切り離せないものだ。

 

そんな卵ご飯が食べられなくなるかも知れないと言う。前にも書いた「アニマル・ウェルフェア」とかいう馬鹿な欧米の価値観の押し付けのせいだ。ブロイラーで産まれた卵は金網を通ってすぐ下に落ちるので糞や汚物にまみれることなく綺麗な状態で人間の手に入る。だから卵ご飯にも使いやすい。

 

処が欧米はブロイラーは残酷だと言う。鶏を野原で飼えと言う。守らなければその会社の製品をボイコットすると言う。当然卵は汚れ放題だ。殻を通して結構たくさんの細菌か入るので卵ご飯には使い難い。彼らには卵を生で食べる習慣が無いので卵ご飯など知った事ではないのだろう。

 

何が残酷で何が残酷でない。なんて人間が勝手に決めていいのか。闘牛なんてどう見ても公開処刑以外の何物でもないではないか。競馬で馬を鞭打つのは残酷ではないのか。

 

高野山に「シロアリの塚」という墓が建っている。墓石には「シロアリの霊よ安らかに」と刻まれている。太地町にはくじらの供養碑があり、毎年漁業関係者でくじらの霊に供養の祈りを捧げている。こんな事をしている国、他にあるか。

 

あんたらにいちいち言われる筋合いはないんだよ。