柄にもなく憲法の話

一週間ほど前お城の近くで自衛隊の車とすれ違った。「災害派遣」のマークを貼っていた。断水被害のお手伝いに違いない。私は自然と手を合わせた。

 

憲法と言えばいつも9条ばかりが話題に上る。条文を素直に読めば云々。色々言いたいことはあるが今日は触れない。

 

それを言うなら何故26条は問題にならないのか。憲法進駐軍が慌てて作ったので日本語がおかしいと言う人がいるが、この26条は本当に良く出来た文章だと思う。

https://www.mext.go.jp/b_menu/kihon/about/a002.htm

 

〜その能力に応じ等しく教育を受ける権利を有する〜

 

これを普通に読めば能力のある人は国が全額援助してでも高等教育を受ける権利がある。逆に能力のない人はどれだけ金があろうと高等教育を受ける権利はない。こう読めないだろうか。

 

現にスポーツはそうなっている。オリンピック強化選手など、才能があれば国からスカウトされるだろうし、逆に才能が無ければどれだけ金を積んでも入れてもらえないだろう。スポーツで出来ることが何故勉学では出来ないのか。国からスカウトがあるか確証はないが私が1億円積んでも強化選手になれないことは確かだ。

 

私の身の回りには居なかったが能力があるのに家庭の事情で進学を諦めざるを得なかった人は沢山居ることだろう。逆に能力がないのに進学した者は?・・・言わぬが花か。

 

何年か前分数を知らない大学生が話題になったが一度小学校(中には幼稚園)に入ってしまえば大学までフリーパスで進学出来てしまう今の実状を何とかしなければどうしようもないだろう。しかも受験せずに進学して来た者の方がハイソサエティのように扱われているという。何かおかしくないか。

 

ろくな能力もなく、真面目に勉強する気もない奴に税金を使うのももったいないが、才能もやる気もあるのに高等教育を受けられない人を放っておくのはもっともったいない。ひょっとしたらノーベル賞級の能力の持ち主が居るのかも知れないのだ。

 

こんな大切なこと何故どの政党も取り上げない?彼等は口を開けば「高等教育の無償化」ばかり。これもおかしい。次回に。