今のドラマがつまらない訳

結局最後まで見てしまった。男子フィギュアスケートフリープログラム。心密かにチェン選手にはまた転けて欲しかったが。スポーツマンらしくないと言われるか?では今日のテレビ欄に踊る文字「羽生結弦逆転の3連覇なるか」って何だ?チェン選手の失敗頼み以外の何物でもないではないか。彼が失敗する以外に羽生選手に逆転の可能性はあったのか?これも(私の嫌いな)綺麗事だ。

 

もしチェンが転けて日本選手が金メダルを取っていても「ライバルが失敗してくれたお陰」と言われ続けるだろうか。私は案外そうはならないと思う。トリノオリンピックの荒川選手がそうだった。名前は忘れたが金メダル最有力候補のロシア選手がミスをしてくれたお陰で掴んだ金メダルだったが、今その事を覚えている人がどれだけいるだろうか。(因みにそのロシア選手にオリンピック直前の試合で勝利したのが浅田真央選手。年齢制限で出場は叶わなかった。)

 

私の知る限りその事を公に口にしたのは荒川選手帰国直後の表敬訪問で面会した大臣くらいだ。この大臣、「ロシアの選手が転んだ時は思わずガッツポーズしましたよ!」とぬかしおった。救いようのないあほ。You Tubeを探せは動画が残っているのではないか。

 

 

偶々見たこのドラマ、なかなか面白い。

https://www.nhk.jp/p/ts/N7ZL4JK3GN/episode/te/96Y456VG6V/

民放が時代劇からほぼ撤退している中、NHK大河ドラマはじめ何本か作っていることは知っていたが全部食わず嫌いで見なかった。いや、つまみ食いくらいはした。その結果として見ていなかった。余りにつまらなかったからだ。ではこのドラマが何故面白いのか、勿論ストーリーが面白いこと、時間も30分と気が利いていることも挙げられるが本業の俳優以外、それも余り有名な人が出ていないことが大きいと思う。

 

処が最近のドラマはと言うとNHKも民放も演技力のあるとは到底思えないアイドルもどきが主役を務め、本職の俳優は脇役に回されているものばかり。これでは面白い作品が生まれる訳もない。

 

それならせめてベテランや新人の俳優が主役を食う位の演技を見せてくれればいいのだが、主役やスポンサーのご機嫌を損ねるのが怖いのかそんな気骨、風格のある俳優はどこを捜しても見つからない。

 

アラン・ドロンがあれだけの二枚目なのに「太陽がいっぱい」以外、これといった代表作が思い浮かばないのは共演したジャン・ギャバンバート・ランカスターなどのベテラン俳優が貫禄で圧倒し、結果アラン・ドロンの印象が薄れてしまったからだという意見があるが、私もその通りだと私も思う。

 

 

http://ictv.easymyweb.jp/sp/default.asp?u_id=higeru&c_id=46244

戦後まだ米国の統治下にあった時代、ビザをもらいに行った水泳の古橋選手にマッカーサーはニンマリしながらこう言ったという。

アメリカ選手なんかに負けたら帰りのビザは出さないぞ。」

 

アメリカという国、好きでも嫌いでもないがこんなユーモア精神は本当に惚れる。

 

「キムタクなんか食ってやるくらいの演技をしなければ次の仕事はないぞ!」

今の日本にこんなことを言える監督はいないものか。(キムタクって古い?)