誤算

今、妻と熊本黒川温泉に来ている。風情ある鄙びた所だが、それ程魅力ある場所とは思えない。ここでもPRの上手さ、自治体の賢さの差が出たのだろう。

 

良かったのは夕食。久しぶりの「バイキング以外」だったが、我々の年代にはこれがいい。バイキングだと、関西人の浅ましさ、どうしても「元を取る」根性が出てしまい、結果食べ過ぎで苦しむことになる。料理も松茸や和牛、栗ご飯他誠に美味かった。

 

処で酒飲みは飲まない人には前後の見境なく飲んでいるように思われているかも知れないが、これで結構事前に計算している。昨夜の夕食で言えば最初はビール、妻は梅酒のソーダ割りで乾杯。2杯目にチューハイ、3杯目はハイボール、余裕があれば日本酒、ときちんと計算して夕食会場に臨んだ。ところが…。

 

ソフトドリンクは勿論、アルコールも生ビールは無料で飲み放題なのだ。こんな太っ腹は初めて。それは嬉しいのだが、すっかり計算が狂ってしまった。

 

最初はもとの予定通りビール。2杯目はチューハイと迷ったがビール。次こそはチューハイと意気込んでいたら、3分の1程しか飲んでいないビールの残りを妻が飲んで欲しいと頼んできた。これが有料なら残すことにそれ程罪悪感を感じずに済むが、無償のものを残すのは如何にも申し訳わないと考えてしまうのが私の性格。無理して引き受けた。料理が思いの外多かったこともあり、昨夜の飲酒は以上で終わった。ビールはアルコール度数は高くないが腹にを溜まるので苦手だ。20代の頃はビアガーデンで大ジョッキ5-6杯は飲んだが今はとてもとても。まあ、出費が抑えられたのは嬉しい誤算と言うべきか。