まだ決定ではないが和歌山城が木造での再建を目指すという。当県の観光行政には言いたいことも多いが、それは別の機会にして、暗いニュースばかりの1年の年末に少しではあるが、光明を見た思い。
ご存知の通り日本は多くの城を先の戦争で焼失した。和歌山城もそのひとつ。
戦後ほどなくして再建を目指すことが決まったが、寄付のお願いに県出身の松下幸之助氏の元に県幹部が訪れた時の面白いエピソードがある。
話を聞き終わった松下氏「分かった。それでなんぼ欲しいんや?」それに答えて幹部、言葉ではなく恐る恐る手を広げて(じゃんけんのパー)見せた。
松下氏「500万でええんやな。近い内に届けさせるわ。」この返答に県の幹部驚くまいことか。それもその筈、彼は50万のつもりで手のひらを見せていたのだ。
「いやー。口(言葉)で言わなくて良かった。それにしてもあの方やっぱりスケールが違うわ。」その幹部ことあるごとに一つ話にしていたという。
当時の¥500万はどの位になるのだろう。10倍〜20倍ではきくまい。今度の再建にパナソニックは寄付するのだろうか。それだけの余裕があるだろか。