不審の念が拭えない

先週のいつだったか、NHK夕方のローカルニュースを見ていた。その日は和歌山アーカイブスという私の好きな特集があり、もうすぐ始まると思っていた矢先、画面に北陸地方地震というテロップが出た。また地震があったのか、どの程度の震度だったのだろうと思う間もなく緊急特番に変わってしまい、アーカイブスを見る楽しみがお預けになった。

 

特番になる位だからかなり大きな地震、被害もそれなりに予想されるものに違いない、心配しながら引き続き見ていると眼に入ってきたのは「震度5弱」の文字。

 

震度5弱なら、ここ和歌山でも最近あった筈。調べるとちょうど半年前、醤油発祥の町として名高い湯浅町で同じ震度5弱地震が起こっていた。あの時も緊急特番に切り替わったのだろうか。疑問に思うまでもない、なっていない。多分…。

 

前にも書いたが、ニュース全般が中央至上主義過ぎる。山手線が止まっているニュースを何故全国枠で放送する?東京、もしくは東京に住んでいる出身者の多い地域がニュースでも優先されているように思うのは私の僻目だろうか。

 

誰も住んでいないような地域の災害と人の密集している地域でのそれを全く同じ扱いにしろとは言わない。しかし、北陸と和歌山でそれ程の差があろうか。

 

何年か前、あまり私見を述べることない和歌山県知事が言った。「和歌山にだってパンダは居る」。いや、居るどころではない。白浜アドベンチャーワールドは本場中国からも研修に来るくらい。飼育頭数は中国を除けば世界一なのだ。知事の発言は上野動物園の報道の過熱ぶりとの余りの扱いの差に業を煮やしたからだろう。

 

もういい加減にしてくれ。