女性恐怖症?

前回の文章は完全に主客転倒していたので今回は先に同窓会について書く。正直言って小中の同窓会なら私は中心的人物のひとりだと思う。友人、知り合いも多い。もし、挙行されるのなら参加することに迷いはない。

 

それが何故高校ではこうなってしまったか。ひとつは私が女性と口を利くことに異常なほど緊張する性格になってしまったことがある。この性格のせいで高校入学当初に大変貴重なチャンスを逃してしまった話は前に書いた。それにしても少なくとも中学前半くらいまでは普通に女性とも話し出来ていたのに何故こうなってしまったのか。その謎が最近になってようやく分かってきた。

 

私には4歳上の姉がいる。結構男子から人気があったらしく、「お前の姉さんべっぴんやな。」という友人もいたし、妻がある学校に転任して自己紹介すると後で校長が声を掛けてきて姉の歳と名前を確認すると「やっばりそうですか。○さん(姉)は我々のマドンナ的存在で口を利くことも出来なかったのですよ。」と言ったとか。

 

当時の家族の記憶としては突然姉に電話が掛かってきて、出掛けたかと思うと手にお土産を持ってすぐ帰って来た。元同級生の男子が旅行してきたのでとお土産をくれたたらしい。母がせっかく来てくれたのだから上がってもらいなさいと注意しても「勝手に買って来たのに何でそんなことしないとあかんの!」と逆ギレ。2回や3回ではない。

 

こんなこともあった。修学旅行の前日姉に電話が掛かってきた。小声で話してすぐ切ったが聞くと同じクラスの男子生徒からで、修学旅行の間だけでいいので一緒に居て欲しいと頼まれたとのこと。それでどうするん?とは聞かなかった。弟に言うくらいだからそんな男の事などハナから相手にしていないことは容易に想像出来た。

 

そう、私はこんな姉の行い、また全く相手されていないのに必死にすがりついてくる男の行動を見て女は怖いものだという固定観念、それと同時にあんな情けない男には絶対になるものか!と固く心に誓ったのだ。その時は意識していなくても心の底の潜在意識に刷り込まれたに違いない。でも今思えば携帯のない時代、家の電話に掛けることはどれだけの勇気を要したことだろう。今は彼らをただ褒めてあげたい。

 

では女性に対してどうすれば情けない顔を見せなくて済むか、1番いいのは一切の関わりを持たない(口を利かない)ことだ。私の異常に緊張する性格はここにルーツがあったのだ!

 

前回までの同窓会の写真を見ると女性の参加者が結構多い。今は女性と話すことに何の緊張も感じない。銀行やショールームなど女性の方が話しやすいくらいだ。よし、今度こそ。

 

でも待てよ。高校時代は男子ともろくに話していないのにましてや女子は私のことなど、覚えてもいないに違いない。向こうからは話し掛けてはくれないだろう。ではどうすれば?「おまたせしました。私が○です。」とでも名乗ろうか。きょとんとされて終わるだけだろう。

 

あれっ、また女性恐怖症が再現したか?

 

以降、次回。