大英断

読売新聞を購読していると他の新聞にはない特典がひとつある。餃子の王将のクーポン券が月2回付いてくることで毎月1日と15日の紙面に切り抜きで餃子無料券が付いている。

 

今日は6月クーポンの最終日、妻と昼飯を食べに赴いた。先ずはお決まりの餃子。うまい!焼き具合も申し分ない。よくテレビで餃子のうまい店が紹介されるが本当に王将よりうまいのだろうか甚だ疑問だ。高知県に全国的にも有名な餃子店があるが王将の方がよほどうまいと息子も言っていた。最近食べていないがラーメンもそうだ。井出商店のTVチャンピオン優勝以降和歌山ラーメンなる店(私の記憶ではそれまで和歌山ラーメンという言葉は存在しなかった。皆中華そばと呼んでいた)が矢鱈と増えたが王将よりうまいと思った店には滅多にお目にかからない。

 

食事を終えた頃は土砂降りの雨になっていた。車に乗り込み発進しようとすると1台のバイクが入ってきた。クーポンがあるから無理して来たのか、そこまで頑張らなくても、と思ったらウーバーイーツだった。途端に感情が180度入れ替わった。

 

この問題は難しいなあ。日本でも東大合格者の親の年収が○千万円なんて聞くと公立高校の学生とか、とりわけ塾にも行かず自宅学習だけで頑張った学生には下駄を履かせて欲しいと正直思うからな。私も当てはまるのだが。今更遅いか。

 

こういったニュースを聞くと思い出すのは「告白」という元大和銀行ニューヨーク支店の行員が書いた本だ。本筋の内容は興味のある方は今でも中古本が簡単に手に入るので読んで頂くとして、私が覚えているのはこんな一節だ。(大筋)

 

アメリカは今は建前上は人種差別は無いことになっているが実際は厳然として残っており、例えば同じ給与で人を雇うと能力的には黒人、黄色人種、白人の順に見事に並ぶ。

 

・当時の大和銀行は白人優先主義だったから態度や行いに問題のある行員ばかりだった。

 

まだまだ面白いエピソードが続くのだが、この辺りで。

 

さて、タイトルに挙げた大英断だが、この度高校の同窓会に初めて行くことを決め、締め切りギリギリの昨日返事を出したことだ。英断=優れた決断だが、まだ結果がどうなるか分からない。英断どころかミスジャッジになる可能性も多いにある。何しろ高校の同期で今も交流が続いているのは2人だけ、しかも1人は今回欠席が決まっている。更に言えば前回も前々回も私の会いたい顔ぶれは1人も来ておらず、今回もどうなることか。そう、元々私や私と気の合う連中は同窓会に行きたがるようなメンタリティの持ち主ではないのだ。

 

では何故今回参加してみようという気になったか。ひとつは日程的に集まりやすい日取りだということ。進学校だったので大学に進学した時点で全国に散らばり、そのまま現地で就職というパターンが多かったと思う。衰退県の悲しい定めだ。いくら会いたいと思ってもわざわざ実家に帰ってまでと思うだろうし、親が亡くなっていれば帰る実家も無くなっているかも知れない。その点今回は8/12という絶妙の日程だ。前日は山の日で休みだしお盆に入るのは8/13から、本当にこれ以上ないという絶妙のタイミングだ。

 

もうひとつは我々も今年64歳、定年退職した人もぼつぼつ出ているかも知れないということ。聞くと前回までの出席者は地元に残った公務員、教員、自営業の者が多かったという。公務員、教員といえば余程悪い事か飲酒運転でもしない限り安穏と雇用期限を全う出来る職場。あまり面白そうな人間は居なさそうだし、自営業と言っても医者か弁護士が多い。偏見を承知で言えば先生と呼ばれる職業にろくな奴はいない。居酒屋の主(あるじ)でも居れば贔屓にさせてもらうのだが。

 

そしてもうひとつ、私と気の合うような者は多分それ程出世していないに違いない。下手に役員にでもなれば定年は延長されるし、天下りも待っている。私の1番会いたくない連中だが、こんな輩に限って同窓会とやらに顔を出したがるのだから困ったものだ。

 

お~い、☓君にY君にZ君!どうせお前ら出世もせず、家でも邪魔者扱いされているのだろう。是非同窓会に来てみないか。