う~ん。こんなでは・・・

これは数年前に発売されたなつかしのアイドルを特集した本の切り抜きである。こんな本にすら掲載されることの滅多にない秋ひとみさんが載っていたので大事にコピーしておいた。取り上げられたことすら奇跡に近い僥幸なのに解説の文章がひとみさんの本質、特徴を言い尽くして余すところがない。「圧倒的に美人」。何という素晴らしく的確な表現!

 

唯一つ気になったのが「梨元勝氏にスキャンダルを暴露され」云々のくだり。ひとみさんにスキャンダルなんてあったっけ?ファン心理とは恐ろしいもの、既に60歳近くなっていたのに気になって仕方がない。第一、ゲラゲラ45というのはひとみさんの数少ないレギュラー番組のひとつなのに関西では放送がなく、非常に悔しい思いをしていた。だが幸いこの疑問は直ぐに解決した。当時、秋ひとみさんのファンが集うサイトがあり、そこに質問したら直ぐに返答をもらえたからだ。

 

回答によるとスキャンダルの相手は後藤次利とのこと。「ウヌ、後藤次利のヤツ!」(斎藤茂吉風に)。調べると彼は現竹中直人夫人の木之内みどりさんとも結婚していた。みどりさんも楚々とした超美人。益々許せない。

 

その後藤次利の名前を何とテレビ和歌山の番組表に発見した。しかも「ちゃぶ台」というテレビ和歌山制作のローカル番組(7/1放送)。これは見るしかない。彼はベーシストで作曲家、ひとみさんにも何曲か楽曲を提供している。それは知っていた。しかし、彼の風貌、性格その他は全く知らなかった。

 

見ての感想は・・・。いや、ひとみさんが好きになるのも無理はないと思わせるナイスな親父だった。やんちゃなのに控え目、和歌山のローカル番組だからと偉そうに、或いは面倒臭そうにする気配は微塵もなく、それでいて自然体。しかも御年71歳にはとても見えない。ひとみさんが何故あんなに早く引退したのか、勿論真相は本人にしか分からない。ファンの間では芸能界の水と合わなかったのだろうと言うのが専らの定説になっているが、もしかすると後藤兄貴(さっきまで呼び捨てにしてすみません。これからは兄貴と呼ばせてください。)への失恋がきっかけの1つになっていたのかも知れない。

 

 

前置きが長くなった。前に書いた大和銀行ニューヨーク支店元行員が書いた「告白」という本にこんなエピソードが出てくる。ある日ニューヨーク支店に頭取が視察に来ることになった。神経質な支店長は行員にいつも以上の整理整頓を呼び掛けるのだが彼らからするとそれが分からない。そもそも頭取はニューヨーク支店のいつもの状況を知らない。いつもの状況を知らないのに、どうやって綺麗になったか分かるのか。

 

来月に迫った高校の同窓会も全く同じことが言える。旧交を温める、とか近況を報告し合うとよく言うがそもそも出席者の恐らく99%以上と旧交がない。近況どころか高校時代にろくに口も利いたことのない者が殆どだ。

「おーっ、久しぶり!元気やったか。処で今は何をやってるん?」

同窓会では当たり前のこのセリフを言える相手が私の場合、皆無だ。まさか時々会っている唯一の存在、T君に言う訳にもいかないし。もし本当に言ったら、彼との交流も終わりを迎えるだろう。

 

あーっ、やっぱり欠席にしておくべきだったか。でもお金は振り込んでしまったし。うーん。どうしよう。