ポール・サイモンが難聴 演奏に支障

昨日のMBS夕方のニュースの第一声。

「世界に衝撃が走りました。」

 

何事かと一瞬身構えた。ウクライナが降伏でもしたのか!或いはロシアが撤退を決めたのか?或いは???

 

次の一言でずっこけた。

「大谷の今シーズンが終わりました。」

 

私が何故大谷を、正確に言えば大谷フィー

バーを嫌っているか分かって頂けると思う。

 

 

ポール・サイモン難聴、演奏活動にも影響。https://yorozoonews.jp/article/15007604

 

先日の小澤征爾さんの近影を見た時と同じだが子供の頃から慣れ親しんできた人の老いさらばえた姿を見るのはその人のかつての栄光が大きければ大きい程、余計に辛い。そしてファンにそんな思いをさせない為にはどうすれば良いか。私は突き詰めると次の3つに集約されるのではないかと考える。

 

①全盛期の内に亡くなること。代表的な例ははジェームス・ディーン。音楽界ではジョン・レノンエルヴィス・プレスリー。日本の音楽界には大きな損失だったが美空ひばりさんもこれに当てはまる。何と言っても最強の切り札。いつまでも良かった時の印象、思い出だけで語られ、伝承されていく。残す印象は最高だが本人はたまったものではない。

 

②いくつになってもエネルギッシュで若々しいこと。例えばパブロ・ピカソ。音楽界ではポール・マッカートニーなどはこれに当てはまる数少ない例か。ファンに取っても本人にとっても最高にハッピーなパターンだが選ばれた数少ないスーパースターのみに許された特権であることが玉にキズ。

 

③衰える前に引退すること。一番簡単なように思えるがこれが意外と少ない。代表的な例は何と言っても永遠の処女、原節子さん。少しお年を召されていたが先日亡くなられた上岡龍太郎さんなども当てはまるか。小澤征爾さんもポール・サイモンも子孫末代まで食べていけるだけのお金は充分に稼いだ筈と思うが引退の二文字は頭にないようだ。私だったらとっくに引退しているが。

 

などととりとめもなく書いて来たが、来年からいよいよ前期高齢者の仲間入りを果たす私としても人生の引き際は他人事ではない。長生きの秘訣は「良い人を止めること」と何処かの書籍にあったが、出来れば子供にも孫にも良い思い出を持ってほしい。何年後か分からないが涙とともに見送ってほしい。

 

では上記のどのパターンで生きればよいのか。辛いのは①と③が同じだということ。人生の引退、即ち死であるから。

 

そうするとやっぱり②しかないのか。体力的にも財力的にも過酷なものがあるがもうひと頑張りしようか。