11/14NHKBSにて映画「幸福のスイッチ」が放送された。作品については前に触れたので繰り返さない。和歌山県田辺市の電器店を舞台にした心温まる逸品。直接の関係はないが全国ネットで放送されるのはやはり嬉しい。既にDVDを持っているが録画した。
さて、言いたいのはここから。映画の始まる前によく見るお断りが入った。
「本作品には配慮すべき表現が含まれますが〜」
おいおい、この映画の誰のどのセリフが配慮すべきなのか?確かに何十年も前の映画やドラマには今なら駄目だろうと思われるセリフが出て来ることがある。例えば「座頭市」にこんなやり取りがある。
「あっしゃ酒には目がないんで。」
「目なんか元々ないじゃないか。」・・・
私は別に問題とは思わないが百歩譲って問題視する気持ちも分からないではない。では「幸福のスイッチ」は?2006年の作品だから勿論こんなセリフは出て来ない。私はこの映画の監督、安田真奈さんのトークショーにも行ったが本作では彼女が脚本も手掛けている。別に女性だからとは言わないが問題となるようなセリフ、言い回しを許すとは考えられない。では何故?
考えられる理由として、何かクレームがあったら困るからとにかく念の為にお断りを入れておこうという姿勢。多分そうだろう。
そしてもうひとつ考えられるのは和歌山弁が乱暴なことだ。確かに和歌山弁は荒っぽい(ぽく聞こえる)。和歌山弁に尊敬語や丁寧語がないこともよく指摘される。電器店主役の沢田研二さんが「このアホンダラ!」と怒鳴るシーンもある。でも元々そんな言葉なのだ。そんな方言なのだ。では聞くがNHKが異様なくらい忖度しているビートたけしの「なんだバカヤロー」は東京弁だから問題ないのか?それって方言差別ではないか。
当のNHKに聞いてみようか、今迷っている。