マルシンハンバーグ

何十年ぶり、と言うと大袈裟になるがかなり久しぶりにマルシンハンバーグを食べた。

スーパーではちょくちょく見かけており、今でも売っているというのは知っていたが少々高い目の値段が触手を遠ざけていた。それが、最近立ち寄った店で期限近のものが安く売られているのを見つけたので購入した。

 

誰しもそうだと思うが、子供時代によく食べたものの記憶は鮮烈でマルシンハンバーグも味、食感よく覚えているので特に懐かしいとかこんな味だったっけと思うことはなかった。それどころか当時のテレビCM曲もよく覚えている。確か「手間が焼けずにおいしく焼ける」という歌詞だった。

 

今思うと、多くの人(少なくとも私)がこれが本物のハンバーグなんだと信じていた。これと目玉焼きがあれば立派な夕食のおかずだった。マルシンハンバーグひとつでご飯2杯くらい食べるのが当時の常識だったように思う。

 

そう言えば、夕食のおかずが餃子ということを聞いた家族全員大喜びというテレビCMもあった。CM曲の歌詞もよく覚えているが、ここでは繰り返さない。

 

あれから何十年も経ち、日本人の食べるものも随分贅沢になった。それと先にも書いたが昔は少しのおかずでたくさんのご飯を食べた。それなのに糖質制限なんて言葉は聞いたことがなかった。

 

3度の食事はしっかり食べる。その代わり、間食は今に比べればうんと少なく、何よりよく体を動かした。スマホもパソコンもなかったので遊びと言えば外で遊ぶのが当たり前だった。

 

その頃の生活を思うと反省しきりの今の暮らしである。