回復力の弱くなったことよ

いかん。ただの風邪なのに3日も寝込んでしまった。これも寄る年波のせいか。これからは先ず病気にならない事を心掛けねば。

 

寄る年波と言えば心の回復力も相当弱っているらしく、たった一日前、そう昨日読んだばかりのほんの小さな話が心の底に鉛のように重く沈んだまま、晴れ間の見えぬ思いが続いている。

 

その話というのは第二次世界大戦中の少女にまつわるもの。一緒にアウシュヴィッツに連れて来られた弟が靴を忘れていたので厳しく叱りつけた。そこで二人は別々に収監されたのだが、弟はとうとう生きて帰って来れなかった。つまり、厳しい叱責が弟に掛けた最後の言葉になってしまったのだ。そのことをすっかり老女になった今でも後悔している。というもの。

 

たったと言えば失礼だが、この話ひとつでここまで心が沈み込むものだろうか?よく言う身体が弱っている時は心も弱くなるというのであればいいのだが。

 

もう少し経たないと分からない。