最後の晩餐

「オリンピックの延期がいよいよ現実味を帯びて来ました。」って、早くからそう思っていたくせに。それにしても欧米での患者増は凄まじい。私はけして現政権を支持する者ではないが、この件に関してはよくやっているのではないだろうか。

 

スポーツも所詮は欧米中心に動いていることは日本が強くなると途端にルールを変更してきた歴史にも表れている(スキージャンプ、バレーボール、卓球、平泳ぎ等)。その傲慢から「予定通り開催するなら選手を派遣しない」の発言も飛び出した。

 

もし、日本が自己都合で参加できなかったら何と言うだろう。「誠に勝手ですが、参加できません。参加各国皆様のご健闘をお祈りします。」位は言うのではないか。

 

 

「最後の晩餐」と言っても、ダ・ヴィンチの作品や、昔懐かしのテレビ番組ではない。文字通り、人生最後に何を食べたいか。

 

私の場合、最後の晩餐はここ20年くらい「天ざるそば」で決まっている。これにキリっと冷えた美味しい冷酒があれば言うことはない。

 

天ぷらのネタは上等なものでなくても構わない(芋だけはご勘弁願いたいが)。熱々の天ぷらを冷酒で緩和しながら食し、天ぷらの旨味が充分に溶け出たおつゆでそばをいただく。これ以上の贅沢があろうか。

 

本当に好きなものに理屈はない。音楽評論家の吉田秀和氏が「素晴らしいコンサートの帰り道に声を掛けられることほど迷惑なことはない。」と書いていたが、まさにその通り。早く家に帰って、一人ゆっくりと感動の余韻に浸りたいのだ。

 

私の天ざる愛の文章が短いこと、ご了承願いたい。