カイルベルト讃

今年も数十枚のクラシックCDを買った。これは今年に限った話ではないが、その内2回以上聞いたものが何枚あるだろう。我々以上の世代の人間はよく、レコードが擦り切れるほど聞いたと言うが、昔はレコード自体が高価だったから同じレコードを何回もよく聞いた。それが今は輸入盤の中古のBOXものだと1枚100円もしないものも珍しくなく、自然聞き方も疎かになる。本当に良くない。分かってはいるが来年も同じことを繰り返すだろう。

 

さて、年末も終盤にきて宝物のようなCDBOXを手に入れた。

 

カイルベルトと言えばハンブルクを振ったブルックナーの9番を持っていたのみ。レコード時代にはベルリン・フィルを振った魔弾の射手も持っていたが、殆んど聞かないうちに手放した。

 

何故買おうと思ったか、偶々モーツァルトの三大交響曲が1枚に収まっているCDを探している時に網に引っ掛かったのが始まりで、どうせなら単価の安くなる複数枚ものはないか探している時に見つけたというのが本当のところ。BOXは14枚組。ほぼ作曲家の年代順でモーツァルトからリヒャルト・シュトラウスまで幅広いレパートリーが収められている。