いくつになっても貫録なし

年末の第九と共にクラシック音楽界の一大イベントがウィーンフィルのニューイヤー・コンサート。今年の指揮者はバレンボイム。私がクラシック音楽を聴き始めた頃はまだ30代だったバレンボイムも79歳。カラヤンがたった一度だけニューイヤー・コンサートに登場した時も確か79歳。バレンボイムには失礼だが指揮者の貫録も髄分落ちたものだ。

 

かく言う私も年齢に相応しい貫禄などどこを捜しても見つからない。娘の夫に「お父さん」と呼ばれると自分もそんな歳なのだと気付かされるが、それ以外で自身の年齢を意識することは殆どない。

 

中学高校時代はオーディオ機器を見る為に電器店に、大学に入り免許を取得すると車を見る為にディーラーに足繁く通ったが店員さんから「いらっしゃいませ。」と声をかけられた時のドギマギ感は今もあの頃とあまり変わっていないような気がする。

 

磯野波平さんが54歳だったというのは意外な真実として最近よく語られるが波平さんのあの貫禄の源は何だろう。電車で通勤しているくらいだからそれ程会社で重要な役職に就いている訳でもなさそうだし。追って考察を重ねてみたい。