生きている内に

私がはっきりと記憶に残っている1番古いオリンピックは1968年のメキシコシティ大会。そしてその時目撃したアメリカ、ビーモン選手の走り幅跳びの驚異的な世界記録に受けた衝撃については前に触れた。実際この記録はその後23年も破られることなく、1991年に更新された記録は未だに破られていない。

 

そのオリンピックの最大の注目競技といえばこれは文句なく、世界共通で男子100メートル決勝。2008年の北京大会でジャマイカのボルト選手が横を向き胸を叩きながらしかもぶっちぎりで優勝したシーンは多くの人の記憶に残っている。と、同時に皆思ったのは真面目に前を向いてゴールを駆け抜けていれば一体どんな記録が出ていたのかということ。そして翌年の世界陸上ベルリン大会で魅せてくれた。その記録なんと9秒58。勿論今でも世界記録だし、世界第2位の記録が9秒69。100分の1秒にしのぎを削っている短距離の世界で0.1秒違うということがどれだけ大変なことか全く門外漢の私でも想像できる。あの大記録から14年目になるが私の生きている内にこの記録が破られる日が来るのだろうか。けして大袈裟ではない。実際上記の走り幅跳びの記録は今年で32年も破られていない。今から32年というと私の歳は2ケタぎりぎりだ。

 

そのボルト選手が投資詐欺の被害にあった。

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6451091

 

別のニュースでは現在ボルト選手の口座には日本円にして150万円ほどしか残っていないと伝えていた。意外なほど貯めていなかったんだ。彼ほどのスーパースターならもっと稼いでいると思ったが。余計ボルト選手のファンになった。早く犯人が捕まってほしい。