3月28日の読売新聞だけでも歴然

静岡県富士宮市、富士山裾野の研修施設に出向していたのは1984年から1985年に掛けて。毎日が酒盛りと宴会の楽しい日々だった。今思い返しても人生の中で1番楽しかった時期のひとつだ。勿論勉強もしたが・・・。

 

そんな楽しい日々も週末になると一変する。研修生の大半を占める東京組が自宅に帰省してしまうからだ。研修生の大半は30歳前後の新婚組が多かった。帰省手当が出るから、と急遽籍を入れて来た人も居た。私はこの時25歳。こんな異例の若さで研修派遣してくれたことには感謝しかないが、慣れない道で事故を起こすことを心配したのか車を持つことは許されなかった。富士宮駅行きのバスはあったが1番近いバス停まで歩いて30分、しかも1日2便とくれば端から使う気になれなかった。どのくらい田舎かと言うとその日の朝刊が翌日の夕刊と一緒に配達されるという想像を絶する辺鄙な場所だった。

 

文化庁が京都に移転したことが大きく紙面を飾っていた。話が出てから一体何年掛かったのか。表向きは業務に支障が出ることを言い訳にしていたが本音は東京から離れたくなかったのだろう。そうに決まっている。京都のような大都市でもこれだけの抵抗があった。ましてや他の道府県への移転など夢のまた夢に終わりはしまいか。万一実現しても「富士宮の二の舞い」になるのが目に見えている。

 

 

昨日最終回を迎えた「罠の戦争」で主人公が政権の不祥事を話し始めた途端、テレビ中継が打ち切られるシーンがあった。実際でも大いに有り得る話だ。マスコミは皆揃って政権に忖度しているから。

 

マスコミが忖度しているのは政権だけではない。今日の読売新聞スポーツ欄に「(巨人の)V奪還、坂本が支柱」の見出しがあった。この坂本選手、2年前何をしでかしているか。

https://bunshun.jp/articles/-/57264

同じ頃、人気芸人Wがトイレでの買春をマスコミに叩かれ未だに芸能界復帰を果たせていない。それに対し坂本選手は少しの間でも出場を辞退したのか。同じ野球選手でも巨人でなかったらどうなっていたのか。

 

ライバル他社に関わる不祥事とあれば本来格好の餌食となるところ、皆「大読売」の威光に怖気付いたのではないか。こんな体たらくで胸を張ってマスコミでござい、と名乗れるのか。

 

同日読売新聞「茨城県の魅力は?」

https://www.yomiuri.co.jp/serial/webkiryu/kiryu/20230327-OYT8T50163/

(内容は読めなくても本ブログとは関係ない)

 

だから、強い者同士、関東同士の内輪揉めごっこは止めてくれよ。毎年魅力のない県の下位争いで北関東3県(群馬、栃木、茨城)がじゃれ合っていることがニュースになるが、どんなニュースにも取り上げられない県の身にもなってくれ。魅力がない、人気がないとぼやくが本当に人気のない県には不人気票も入らないのだからな。それに何より茨城県の人口(285万人)は京都府の人口(254万人)より多く、和歌山県の3倍以上もあるのだ。どの口提げて不人気と言える?

 

金持ち同士が税金が高いとぼやきあっている風景をその日の食べるものにも事欠く貧乏人が見たらどう思う?

 

今日の読売新聞だけでもこれだけの中央偏重、強者偏重を想起させる記事のオンパレードだ。皆さんはこれをどう見る?