SF=少し不思議

衆議院の補選が始まった。4名立候補しているが何れも言っていることがピンとこない。

 

「私が子供の頃の元気な和歌山を取り戻します!」って、あなた元議員だろう。今まで何をやってきたの?と言いたくなる。会社員でこんな夢物語のようなことを言っていいのは新入社員だけだ。100歩譲ってもせめてどんな風にして元気を取り戻すのか、方策だけでも示すべきだろう。

 

かと思えば「和歌山から核兵器ゼロの世界を目指します!」って、ちょっと大風呂敷を広げ過ぎではないか。少年野球の選手が大リーガーを目指すようなものだ。

 

ChatGPTはドラえもん誕生の第一歩!?

https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/blog/bl/pkEldmVQ6R/bp/pXB1jY5bxG

 

「テレポーテーション」という言葉を知ったのは子供の頃に読んだ藤子不二雄さんの確か、21エモンという作品だった。光より速い乗り物(速度)は作れないから、それ以上に短時間で移動する為の手段としてテレポーテーション(瞬間移動)が研究されている、といった内容だった。子供心にも本当にそんなこと出来るの?という気持ちと、でも出来たら素晴らしいというまさにドラえもんの歌詞そのものの気持ちが交錯した。あれから半世紀以上経ったが残念ながら実現していない。

 

誰のエッセイか忘れたがFAXというのは送った原稿そのものが先方に届くものだと思い込んでいたと書いていて思わず大笑いしたことがある。いや、当時はそんな風に思っていた人は結構多かったと思う。もし、これが本当ならそれこそテレポーテーションだ。

 

昔話ついでに言えば中学生の頃に購読していた週刊誌に「小さなテレビにはジャイアント馬場の全身は映らない。○がXか。」という問題があり、えー、どっちだろう?と一瞬だが答えに迷ったことも今ではいい思い出だ。

 

AIだのChatGTPだの全くの門外漢で何ほどのことも分からないが、これだけ技術が進歩して、もはや行き着くところまで行き着いたように見えても我々の子供時代に近い将来実現するのではないかと言われていながら未だ実現されていないものも数多い。例えば匂いのするテレビがそうだし、電子レンジの逆機能のもの、数分で氷を作れる機械や、ビールを冷やせる機械は発売される気配すらない。

 

藤子・F・不二雄さんはSFはサイエンスフィクションではなく「少し不思議」の略だと言っていたそうだ。

 

テレビで映像も音声も伝えられるのに何故匂いは出来ないのか?レンジで温めることは出来るのに何故冷やすことは出来ないのか?

 

そんなもの無理に決まっている、と言う前にもう少し柔らかい頭、「少し不思議」脳で取り組んで欲しい。