今どきの若い者は

BS放送が始まって有難いことのひとつが地上波ではまず取り上げられる機会のない何十年も前のドラマを再放送してくれることで、現在放送中のこのドラマも毎日夫婦で楽しみに見ている。https://www.bs11.jp/drama/sp/kokoro/

 

橋田壽賀子さんのドラマと言えば恥ずかしながら「渡る世間は鬼ばかり」しか知らなかったのだがこのドラマも無類に面白い。今のドラマも面白いものは沢山あるがただ面白いだけではなく、笑わせて、泣かせて、そして考えさせる。まるでチャップリンの映画のような、こんなドラマは残念ながら今はない。

 

先日このドラマ中にこんなセリフがあった。

「今の若い奴は俺たちの頃と違って自分たちが好きだというだけでくっつきやがる。」

これ、43年前の作品。すなわち私達の結婚の更に10年も前の作品だ。エジプトの古代遺跡から見つかった数千年前の古文書にも「今どきの若い者は」という言葉があったとか。高齢者と若者の関係は永遠らしい。

 

今偶々、エジプト生まれ日本育ちのタレント、フィフィさんのこの本を読んでいる。

https://www.sun.s-book.net/slib/slib_detail?isbn=9784396614676

 

テレビによく出ていた頃の彼女しか知らない人はびっくりするような社会問題に対する的確で鋭い彼女の意見の数々には驚かされる。

 

・アジアの国が仲良くなれば1番困るのはアメリカ。

・日本人は欧米の人間には郷に入っては郷に従えとか、日本語を話せと言えないくせに開発途上国の人間には平気で命令する。

 

これらの指摘には何の返す言葉もない。ただただ拝聴するのみ。

 

そのフィフィさんが最近2冊目の著作を出した。

https://www.gentosha.co.jp/book/b14970.html

前作から丁度10年。益々日本はおかしな方向に向かっている。その思いが止むにやまれなくなって今回の執筆に繋がったのだろう。近々感想について触れたい。