法律の矛盾

西川のりおさんが言っていた。

「最近卵が上がった、○が上がったと言っている。そしてこの値上がりを皆さんは一時的なことのように思っているかも知れないが多分一回値上がりしたものは下がることはない。それが証拠に今までいっぺん上がってまた下がったものがありますか?」

確かに。ということはウクライナ危機以降何千、何万という品目の食料品が値上がりしたがこのままになるとういうことか。めまいがする。

 

 

近くのスーパーでよく買っているコロッケがある。とにかく美味しくて安い。5個で199円。文句のつけようがない。つい最近も買った。旨かった。そして今日も買った。熱い内にひとつ食べようと袋を開けると4個しか入っていない。えっ、まさか個数の入れ間違い?店に電話しようか、このまま駆け付けようか。でもあんたひとつ食べたやろと言われれば食べていないという証拠がない。どうしよう。このままだと寝不足でコロナの後遺症がまた酷くなるかも知れない。思い悩みながらふと袋に貼られたシールを見ると小さな文字で4個入と書いてある。ああ助かった。これで安心して寝ることが出来るって、ちと待て。

 

ええっ5個200円が4個200円に値上げ?1個40円が50円?これって25%の物凄い値上げではないか!(こんな時の暗算は悲しいほどに早い。)庶民のささやかな楽しみがまたひとつ奪われた。

 

 

最近は全く見なくなったが仁鶴さんが司会をしていた頃の「生活笑百科」や同じく島田紳助さんが司会をしていた頃の「行列のできる法律相談所」は毎週楽しみに見ていた番組のひとつだった。やはり仁鶴さんや紳助さん、また笑百科の回答者だった上沼恵美子さんのの芸力は非凡なものがあり、残念ながら今の藝人でその域にまで達している人はひとりもいない。

 

そんな法律問題で前から疑問に思っていて未だに納得出来ない事項が2つある。

 

ひとつは自宅の敷地内に勝手に入ってきた者がその家の飼犬に噛まれた場合、飼い主に責任がある、というもの。そんな馬鹿なことがあるか。郵便の配達やメーターの検針など用事があって入ってきたのならまだしも、用もないのに勝手に入ってきて噛まれた奴のケガの責任を何故持たなければならないのか。

 

もうひとつは万一交通事故を起こしてしまった場合の過失割合が相手に寄って変わることがあるということだ。こちらが優先道なのに向こうが飛び出してきて、ぶつかった。こんな場合、車同士なら法律に準じた過失割合が適用される。しかし、自転車だったら、その自転車も大人が乗っていたか、子供が乗っていたかで過失割合が変わる。実際法律に規定があるのか知らないが現実にそのような扱いが為されていることは事実だ。

 

事の詳細は書かないが私もはるか昔、運転中子供の乗った自転車と接触したことがある。幸い子供に怪我はなかった。わざわざ警察を呼んだのか、偶々近くに居たのか忘れたが事情を話し、こちらが車に付いた擦り傷を直して欲しいくらいだと言った時の警察の言葉は驚くべきものだった。今でも忘れない。

「まあ、子供のやったことだから。」

そんな馬鹿な話があるか。街で殴られた相手が暴力団だったから泣き寝入りしろというのと同じではないか。まあ、実際言うか。

 

こんなことを書いたのも昨日、私の姉がバイクに乗車中、飛び出してきた小学生と接触事故を起こしたらしいのだ。本人から直接聞いた訳ではないので詳しくは分からないが、脳波検査を受けるなどしたらしいので、姉も昨日から口も聞けないくらい落ち込んでいるらしい。

 

皆さんもけして他人事ではない。今日被害者、加害者のどちらにでもなる可能性は充分にある。自戒も込めて安全運転をお願いする次第だ。