悲痛な訴え

何年か前、ある出版社のトップが図書館で文庫本を貸すのを止めて欲しいと訴えたことがある。

https://www.itmedia.co.jp/news/spv/1710/12/news077.html

 

これは議論を呼ぶなあと思っていたら早速当時購読していた新聞の投書欄に反対意見が載った。タイトルは「耳疑う文庫本貸さないでの発言」と挑発的。もっともこのタイトルは投書者が付けたものかは不明だが内容を読むとやっぱり出ましたねえ。「私達年金暮らしの者は図書館の本を読むことだけが楽しみ。それを奪うつもりか。」ほとんど脅迫だ。

 

自身もその年代になったがこの「年金暮らしだからXX出来ない、」、「年金暮らしの者をいじめるな。」式の物言い、言葉を変えれば弱者ビジネスは私はもっとも嫌いなものだ。今日は沖縄慰霊の日だそうだが何も戦死した人は沖縄だけではない。ただ数が多かったからという理由で他所の地より手厚く扱われるなんてことはあってはならない。言っては悪いが沖縄の諸問題も典型的な弱者ビジネスだ。戦後長くアメリカの統治下にあったと言うが北方領土なんか未だ返還される見通しもないのに旧住民の方は黙って耐えている。少しは見習えよ。話が脱線した。年金暮らし。働かなくてもお金を貰える、それも生きている限りずっと。実に有難い話ではないか。月に数冊の文庫本を買ったところで如何程の出費でもあるまいに。それほどの本好きなら他の出費を減らせよ。

 

余りに腹が立ったので反対意見を投書し、それも掲載された。骨子は若者の活字離れもあり、出版社はどこも経営が大変苦しい。社長の訴えは充分理解できる。もしこれが本だけでなく、公共団体に大工道具も貸せ、礼服も貸せとなったらこれらを作っている会社はひとたまりもない。読書には興味のない人も多く居るのだから本だけがいつまでも例外扱いされるのはおかしい、というもの。

 

この後の顛末は省くが驚くべきは、この新聞社、何を思ったか私の投書掲載後、この社長の発言への反対意見の投書ばかり続けざまに掲載した。社長への反対意見は即ち私の投書への反論だ。腹が立ったのでこの新聞との契約を半ばで打ち切ってやった。ざまあみろ。

 

 

送料無料の表示やめて。運送業界の悲痛な訴え。https://news.yahoo.co.jp/articles/08d763c85675864e85c85cc017839f74a5fa83b0

 

送料無料の言葉が運送業界の評価を一段低いものにしている。心からの魂の叫びではないか。この言葉に文句のある奴、また新聞の投書欄に書いてくれ。足腰の立たない位論破してやるからな。

 

あっ、読売新聞限定で頼む!