この悩みは回答困難

昨日と今日「10人のお坊さん」という面白い番組を見た。簡単に言えばお坊さんによる人生相談。

 

昨日の相談はあの時こうしておけば良かった、という過去の行いへの悩み。

 

今日の相談は容貌やスタイルなどの見た目に関する悩み。

 

一見昨日の相談の方が深刻で答えにくそうだが、実は今日の相談の方が回答しにくいのではないかと思う。実際、坊さんの回答(他人と比べるな、皆に好かれる必要はない、映画も脇役がいるから成り立つ等々)も失礼ながらどれひとつこれでスッキリ出来るというものはなかった。

 

私なら何と答えるだろう。先日の同窓会を引き合いに、若い頃の容貌なんて儚いものだよ、それより歳を経ても劣化しないように努力する方が大切だよとでも言うだろうか。

 

映画「タバコイ」よしもとMoviesを見た。

https://shop.yme.yoshimoto.co.jp/smartphone/detail.html?id=000000000447

 

熱心にコンパに行くのだが全くモテず、支払いだけ任されるという情けない男(又吉直樹)が主人公。途中の経過は省くが、その主人公が全ての男性が高嶺の花と諦めている社長秘書(遠藤久美子)と結ばれるという男性版シンデレラストーリー。

 

調べるとシンデレラの起源は紀元前に遡るという。その頃から格差婚への根源的な渇望はあったのだろう。

 

こんな映画が支持されるということと、見た目に関する悩みが絶えないこと、根っこで繋がっているように思う。