国内最高齢の女性死去 116歳

今は3階建てのアパートになっているが昔、私の家の裏は(お世辞にも立派とは言えない)長屋だった。住んでいる人も個性的、プロレス中継の時など「いてまえ!」とか「何やってんのやアホンダラ!」という声が我が家にまで響いてきた。いや、家もプロレスの大ファンだったのでリアルタイムで分かるのだ。

 

そんな中の1軒に住んでいたのが同学年のK君。家業はネギを主にした農家だった。話は替わるが家の近くに人気の中華そば店があり、いつもたっぷりひと抱えはあるネギをK君の家から直接買い付けていた。K君に聞いたのだがその量で500円分らしかった。高いのやら安いのやら今でも分からない。

 

そのK君と同級だった小学3年か4年の話。勉強も体育もけして褒められるような優等生ではなかったK君だが、歯がよほど健康だったらしく、ある年の歯科検診で歯医者さんから「これは綺麗な歯やな〜。100点満点!」と絶賛された。その場に居た同級生は声を揃えて「凄い。どんな歯磨きしてるの?」と質問攻め。褒められることにあまり慣れていないK君、「寝る前に水飲んでるだけやけどなあ。」皆「そんなことないやろ。」と疑心暗鬼だったが、今考えるとただの照れ隠しではなく、案外そんなものなのかも知れない。

 

今「歳をとっても眼が悪くならない人がやっていること」という本を読んでいる。

https://www.ascom-inc.jp/books/detail/978-4-7762-1299-7.html

 

前にも触れたように私は今でも新聞を読むこと、反対に遠景を見ることに何の不具合もない。第一メガネというものを持ったことがない。眼科にも殆ど行った記憶がない。よほど眼を大事にしてきたのだろうと思われるかも知れないが事実はむしろその逆だ。生来の光熱費ケチなのでよほど暗くなるまで灯りは点けないし、父親に似て寝転ぶのが好きなので漫画や本を読むのも横になって。なのに今でも多分両眼とも視力1.0以上は確実にある。

 

 

国内最高齢の女性亡くなる。https://news.yahoo.co.jp/articles/7d34482405aaca9eb7d1a3ce5f8d1656d886998f

 

何と116歳!理想的な状態における人類の生物学的寿命の限界が120歳と聞いたことがあるが殆どその限界まで生きたことになる。

 

ではこの方は余程体調に気を遣った生活をしていたのだろうか。いつも栄養バランスの良いものを食べ、運動も行い、酒タバコは嗜まず、規則正しい生活を送っていたのだろうか?私はそんなことはないような気がする。

 

何年か前、大阪在住の90何歳のおばあちゃんにインタビューしていたテレビを見たがそのおばあちゃん、運動は大嫌い、一番好きなのは牛肉の脂身、野菜は嫌いなので殆ど食べない。毎日何杯も飲むコーヒーにはいつも角砂糖5、6個。それなのに健康診断の数値は全て正常!一人暮らしだったと思うが日常生活に何の支障もない。

 

こんな人を見ているとやれ、血圧がどうとか、コレステロールがどうとか言っている自分が情けなくなってくる。

 

今世間では大谷翔平選手の大型契約の話で持ち切りだが、そんな大金よりこのおばあちゃんのようなスーパー老人になりたい。まあ、我々世代の者なら皆同感だろうけど。

 

ps上記の本の著者は18歳の時脳腫瘍の手術を受け命と引き換えに視野の半分を失った。自分のような眼で困る人の役に立ちたいとの思いで創業したのが「わかさ生活」。心の底から尊敬、敬服する。