嗚呼紀州新幹線

あー良かった。私の記憶違いではなかった。このコラムでも分かるように過去の1時期、和歌山に新幹線を招致しようという動きが確かにあった。ただ私の記憶ではその話は田中角栄内閣の時代だと思っていたが、そんなことなどどうでも良い。こんなに活気に満ちた時代があったのだ。

 

ついでに言えば和歌山〜天王寺間は最短45分で結ばれていた。それも乗車料金だけで乗れる新快速で。今は?聞いてくれるな。平均で1時間10分くらいかかる。関空ができ和歌山〜日根野間が各停になったからだ。誰だ?関空が出来たら和歌山が発展すると言ったのは。

 

およそ全国の鉄道で、それも県庁所在地間を結ぶ主要区間の電車が昔より1.5倍も長くかかるようになった例など他にあるだろうか。

 

並行して走る南海電車も五十歩百歩だ。この50年、もしかするとそれ以上、和歌山〜難波の所要時間はずっと1時間のまま、速くなる気配がない。普通、同じ区間を走る電車が2本あれば互いに切磋琢磨するものだが、この両者は互いに傷を舐め合っているのか改善するつもりなどさらさら無いようだ。

 

こんな話を友人とすると「まだ走ってくれてるだけマシやないか。あんまり文句言ったら廃線にされるで。」何たる負け犬根性。

 

昔、東海道新幹線岐阜羽島駅に電車が止まった時、駅前のあまりの閑散ぶりに「これが新幹線の止まる駅?」と驚いたが、今や岐阜は外国人観光客で大賑わい。

 

一方、和歌山はというと。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20240328/2040017074.html

 

あの時、無理矢理にでも新幹線を誘致していれば今のようなカタストロフィな状況にはなっていなかったと思うのだが。知らんけど。