所詮クラブ活動

選抜高校野球に続き、夏の全国高校野球も中止決定。ニュースでは相変わらず、選手が可哀相とか何とかならなかったのかなどの偽善的なコメントばかりのたまっているが、私に言わせればたったの一言。「(中止は)当たり前じゃないか。」

 

あのね。学校が閉まっているのですよ。授業が行われていないのですよ。所詮は1クラブ活動に過ぎない高校野球をやるかやらないかの検討する手間すら勿体ないと思いますがねえ。

 

かく言う私はクラブ活動というものに全くシンパシーがない。理由は学校も会社も用が終われば一刻も早くその場を離れたい、それに尽きる。どうも日本では仕事が好き、仕事が面白いというのは好感されるのに、勉強が好き、勉強が面白いというのはガリ勉などと余りに良い言われ方をされない傾向があるが私に言わせれば、どちらも嫌い、面白くないの一言。一刻も早くその場を離れたいのは当然の成り行きである。

 

中学校はクラブに入らずに済んだが、高校は全員何かのクラブに入ることを義務付けられた。困った私は今までにない熱心さで一番活動を行っていないクラブを探し回った。その結果、入部したのが「映画研究会」。ここは楽だった。何しろ活動は年一回の文化祭で映画を上映するだけ。

 

このブログを読んで下さってる方は感じておられると思うが、私は自分でも呆れるほど古いことを覚えているくせに、この映画研究会のことだけは殆ど思い出せない。他にどんなメンバーが居たか、年に一回どこに集まってどんな話をしたか一切記憶がない。覚えているのは唯ひとつ。上映した映画の一本が「鉄道員」だったことだけだ。その「鉄道員」も、どのように上映したか、誰が機器を使えたのか覚えていない。

 

私の中学時代の友人で高校野球の強豪私立高に進んだ者から聞いたのだか、野球部の連中は殆どすべての授業中ずっと、それも堂々と寝ており、教師も見て見ぬふりをしているとのこと。私はこの話をかなり多くの知り合いに話したが皆の反応は驚いたことに「そりゃそうだろう。」の一言。

 

古い話で恐縮だが前の東京オリンピックで金メダルを取った「東洋の魔女」こと、女子バレーボールの選手は皆、きちんと会社での仕事もした上で”鬼の大松”の猛特訓に取り組んだという。それに比べたら野球部の連中をここまで甘やかしていいのだろうか?

 

少なくとも、これが当たり前って、何かおかしくないか。