同級生は有難い

前にも書いたが、私は男のくせに占いが好きで毎日、新聞やテレビでも確認している。

 

その血液型占いでO型の人付き合いは「城壁型」とあった。どういう事かと言うと、高い壁を設けて簡単には人を中に入れない。但し一度入れてしまえばトコトン気を許し、少々何をされても気にしない(床が石なのですぐ洗い流せる)。これ結構当たっていると思う。

 

今年も暮れようとしている。少しばかりのひざ痛など若干年齢を感じる瞬間はあったがまあ、大きな問題なく過ごせたことは本当に喜ばしい。とは言え健康管理が大切なことに変わりなく、と言うより来年以降より一層気を付けなければならない。

 

そんな健康管理でどのテレビや本を見ても書かれているのが歯の大切さだ。少なくとも半年に一度は検診を受けるのが望ましいらしいがコロナ騒ぎもあり、10ヶ月近く行っていなかった。

 

直前にかかっていた歯科は何故か知らないが、妻や娘も通っていて、ふたりには定期検診案内のハガキが来るのに私には来ない。このことを先日書いたラーメン仲間のT君に話したら「お前、嫌われてるんやで。」遠慮のない男だ。

 

更にその前に通っていた歯科もあるがここはとにかく怖い(女医)。娘がこの歯科で「痛かったら手を上げて」と言われたので手を上げたら「我慢しなさい!」と一喝されたのは我が家の伝説になっている。

 

その時、T君が言ったのは「それやったら、I歯科に行けば?」I歯科とはT君と同じく、高校1年時の同級生でT君との3人で2,3回飲みに行ったことがある。よし、そうしよう。

 

初診は一昨日(12/21)。ここでひとつ思い出した。問診票に紹介者の欄があり、当然T君の名前を書いたのだがうっかり敬称(さん、とか君)を書くのを忘れて呼び付けで書いてしまっていた。万一見ていたらこつそり直しておいて欲しい。

 

先に書いたようにI君とはプライベートでは会ったことがあるが、医師と患者という立場で向き合うのは勿論初めて。O型特有の城壁が出来かけていた。診察室に入るとI君(先生と書くべきか)の方から声を掛けてくれた。「この前T君来てくれてたよ。」城壁が崩れた瞬間だった。

 

診察を終え、支払いの時受付までわざわざ来てくれた。

「うち、12/28午前までだけど年内にもう一回来れる?」

「日本一不要不急の人間なのでいつでも来れますよ。」

 

ふと見ると看護士さんはじめ誰も笑っていない。壁が無くなっていたのは私だけだった。