年賀状

ワードプロセッサー、いわゆるワープロが職場に導入された頃、猫も杓子もワープロ作成にすることが流行した。遂には対内の会議資料までワープロで作成することが当たり前のようになったので機械を導入して残業が増えるとはどういうことかと当時の事業場長に皮肉を言われたこともある。私も全く同意見だったので、ある時の会議資料を手書きで作成した。すると上司に言われた。

 

「お前がワープロ使わんでどうすんねん!」

 

 

今年も年賀状を書く時期になったがワープロ誕生以来年賀状は印刷のものが増えた。と言ってもワープロの時代は宛名のみに使っている人が殆どだったが、パソコン時代になって裏の文章も印刷、写真もイラストも全部印刷。こんなもの、出す意味があるのだろうか。ふと考えさせられる。昔は宛名も裏も全部手書きで書いていた。勿論、相手によって文章も変えていた。今の年賀状より遥かに手間も真心もこもっていたように思う。

 

ここ数年私が出す年賀状は40枚前後。その内実際に会う機会のある人は約1/3。3/2は長い間一度も会っていない遠方に住む人だ。そんな人に何を書けと言うのか。何も書かないのも一手だし、実際印刷文のみの人も居る。でも私は何か一言添えたい。それもただ「お元気ですか」だけではなく、少しひねった文章が欲しい。何かいい文章はないか?

 

そうだ!良いアイデアが思い付いた。これはどうだろう。

「関西を元気付けるため大阪万博には何回でも来てください。私は多分行かないと思いますが・・・。」

我ながらなかなかいい文章だ。ユーモアもウィットもある。よし、これで行こう。同じ文章で何枚も書いた。そして途中で気付いた。あっ万博は再来年だ!しまったー。

 

頭は早くも正月モードだ。あー嫌になる。