生命の選別〜ペットを飼う責任

家で飼っている熱帯魚の内、グラミーが発病した。尾ぐされ病というやつだ。魚類を飼われた経験のある人はお分かりと思うが、水の生き物の飼育で厄介なのは、全員(?)同じ飼育水の中で生息しているので、たちどころの内に他の魚に伝染してしまうことだ。これを避けるには別に水槽を用意して隔離するのが一番だが、水槽以外にも新たにフィルターやヒーター、エアポンプも必須でその上、置き場所(結構重たい)も確保しなければならず、そう簡単な問題ではない。

 

飼育している熱帯魚は全部で5匹。グラミーの他にエンゼルフィッシュディスカスコリドラス、もう一匹の名前は忘れた。グラミーとエンゼルフィッシュは成魚で3~4歳になる。一方、ディスカスはまだ育ち盛りの1歳未満、とは言え図体は一番デカく、今まで当家で飼ったディスカスの中でも一番大きくなってくれるのでは、と目下の期待の星だ。

 

俗にディスカスは「熱帯魚の王様」と言われる。値段にもそれは反映されていて、近くのホームセンターを覗くとエンゼルやグラミーは300円前後。一方ディスカスは五百円硬貨より少し大きいのが3980円。家のはその倍以上あるので、もっと高くなるかも知れない。

 

さて、どうしたものか。隔離用の水槽が用意出来なければ経済的合理性、またはプロの飼育業者ならグラミーの安楽死を選ぶのだろう。

 

しかし、私はプロの業者ではない。昔、息子が祭りの金魚すくいで持ち帰った金魚をそのまま放置していたので、厳しく叱りつけて次の日に飼育セットを買いに行かせたこともある。

 

さて、どうしたものか。暫く時間を欲しい。